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【日本ダービー】ドウデュース レースレコードで7522頭の頂点に いざ凱旋門賞

デイリースポーツ
  • 2022年05月30日(月) 12時24分
 「日本ダービー・G1」(29日、東京)

 21年の最優秀2歳牡馬ドウデュースが、1番人気で3着に敗れた皐月賞のリベンジを果たし、見事に同世代7522頭の頂点に立った。管理する友道康夫調教師(58)=栗東=は、16年マカヒキ、18年ワグネリアンに続き、現役単独トップとなるダービー3勝目。秋には頼れるレジェンドジョッキーとともに、堂々と凱旋門賞(10月2日・仏パリロンシャン)に挑戦する。

 強い2歳王者が帰ってきた。直線残り1F過ぎ、ドウデュースが堂々と先頭へ。525・9メートルの長い直線を目いっぱい使った息の長い末脚で、弥生賞ディープインパクト記念(2着)、皐月賞(3着)であと一歩届かなかった悔しさを晴らし、世代の頂点へ立った。

 前日から気温が高く、29日の府中市の最高気温は29度。暑さとの戦いも懸念されたが、当日の朝、馬房にいる愛馬を見た時に友道師は「いい状態」と自信を深めたという。「弥生賞皐月賞と負けましたが、内容は勝ちに等しい。出走馬中一番強い競馬をした。府中の紛れのないコースで力通り走ってくれれば、一番強いと思っていました」と管理馬を信じ、馬自身がその信頼に2分21秒9のレースレコードでのVという最高の結果で応えた。

 これが16度目のJRA・G1勝利となった友道師にとって、ダービーは3度目の制覇。現役では単独トップで、歴代でも8勝の尾形藤吉調教師に次ぐ2位タイだ。まだ58歳の名トレーナーは「武豊に憧れてこの世界に入った人間ですから、ユタカを起用してダービーを勝てて感無量です」と喜びをかみしめた。

 ダービーで好結果が出れば、秋はフランス遠征というのは陣営内の決定事項。「恥ずかしくない成績でフランスに、と思っていた。1番いい結果を出せた」と師。かつてマカヒキ凱旋門賞に挑戦した16年は14着に終わったが、その経験値は後輩ダービー馬に生かされる。ドウデュースの環境の変化に動じるところがない精神面の強さは、海外遠征に大きな味方となるはずだ。ダービーから、再び夢は世界へとはばたく。

提供:デイリースポーツ

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