「
日本ダービー・G1」(29日、東京)
21年の最優秀2歳牡馬
ドウデュースが、1番人気で3着に敗れた
皐月賞のリベンジを果たし、見事に同世代7522頭の頂点に立った。
わずか首差。だが、あまりにも大きな差だった。2番人気の
イクイノックスは、メンバー最速の上がり3F33秒6の末脚で猛然と追い込むも、
皐月賞に続いてまたも2着に惜敗した。ルメールは「18番だから難しかった…」と大外枠を嘆く。
道中は後方3番手から。じっくり脚を温存して、残り400メートルで
ゴーサインを出すと、外から勝ち馬に鋭く迫った。鞍上は「直線は勝ち馬をマークして外に出して追いだしたら、(相手が)伸び返す形になってしまったかな」とマッチレースを振り返った。
皐月賞では
ジオグリフとのワンツーを決めた木村師だが、ダービーの栄冠には手が届かなかった。それでもまだキャリア4戦目、初めての中5週という間隔でも能力を発揮してみせた。「彼にはきついローテでしたが、苦しかった中でも戦って2着まで追い込んでくれた」とレース内容を高く評価。その一方で「調教で自分がもっとやれることがあったのではと、今は強烈に悔いが襲ってきている感じです」と悔しさもにじませた。春は連続銀メダル。この悔しさをバネに、秋の大舞台では父
キタサンブラックに産駒初のG1制覇をプレゼントしたい。
提供:デイリースポーツ