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安田記念・G1」(5日、東京)
4連勝でマイラーズCを制した
ソウルラッシュは1日、栗東坂路で単走。馬なりでのソフトな調整だったが、ラスト1F12秒2とシャープな伸びを見せた。5連勝でのG1初挑戦初Vに向け、態勢は万全だ。
抑え切れない手応えが、充実ぶりを物語る。マイルに矛先を向けてから4連勝中の
ソウルラッシュは、栗東坂路でソフトな追い切りながら、4F53秒4-38秒6-12秒2とラストは切れを感じさせる絶好アクション。上がり馬らしいキビキビとした身のこなしで、勢い良く駆け上がった。
池江師は「既に先週の時点で仕上がっていたので、これ以上やる必要がなかったですからね。坂路を単走、馬なりで仕上げました。前走も非常にいい状態でしたが、それと同じくらい、いい状態です」と好調持続に笑みを浮かべる。若い時は体質の弱さを抱えていたが、古馬になってその不安が解消。「見た目の筋肉量が増えている。斤量で泣くタイプではないし、58キロでもいい脚を使えると思っています」。これまで背負ったのは56キロまでだが、初めて背負う斤量にも不安はない。
「テン良し、中良し、しまい良し」。池江師は
ソウルラッシュのことを「センスの塊」と評する。スタートが良く、道中の折り合いが付き、最後もしっかり伸びる。重賞初制覇となったマイラーズCは、タイミングが悪く、たまたま出遅れ。ペースも上がらず、絶望的なポジションだったが、ただ一頭、後方から追い上げて差し切った。主戦の浜中も「初めての重賞でどうかなと思ったが、豪快な競馬で強かった。この馬はウイークポイントが少ないです。なかなかこんな連勝はできませんから。G1でも不安より楽しみの方が大きいです」と5連勝でのG1制覇を見据える。
「もともとG1を狙える器だと思っていた。ここでしっかり結果を出したいです」と指揮官も鞍上に同調するように好勝負を意識する。余勢を駆って、新マイル王へ。白星ラッシュで、一気にG1タイトルもつかみ取る。
提供:デイリースポーツ