東京11Rの第72回
安田記念(3歳以上GI・芝1600m)は4番人気
ソングライン(
池添謙一騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分32秒3(良)。クビ差の2着に2番人気
シュネルマイスター、さらにアタマ差の3着に8番人気
サリオスが入った。
ソングラインは美浦・
林徹厩舎の4歳牝馬で、父
キズナ、
母ルミナスパレード(母の
父シンボリクリスエス)。通算成績は11戦5勝。
レース後のコメント
1着
ソングライン(
池添謙一騎手)
「何とかこの馬でGIタイトルをと思っていましたし、厩舎の期待に応えたい一心で騎乗して、
ソングラインがしっかり応えてくれました。
中2週というきついローテーションでしたが、しっかり攻めて追い切りもしっかり消化して、それに
ソングラインがよく耐えてくれて、よく頑張ってくれたと思います。
しっかりポジションを取りたいと思っていましたし、良い形でスタートを切ってくれたので、取りに行きたいと思っていましたが、
サリオスが外にいたので、この馬の動きでどうしようかと考え、そこは我慢させる判断をして、
サリオスの後ろにつけました。
前回うまく乗れなかったので、この馬の持ち味を出していこうと思い、4コーナー手前から出していきました。直線もステッキに反応して、よく伸びてくれたと思います。
最後、グイっとひと伸びしてくれたので勝ったと思いましたし、嬉しさがこみ上げてきました。
ソングラインと林厩舎とGIを一緒に取りたいと思い、そこだけだったので、今日取れて本当に嬉しく、良かったと思います」
(
林徹調教師)
「まだ正直地に足がつかない感じで、GI制覇の実感がないです。レースも半分見ているようで半分見ていないようで、ゴールしそうな瞬間に、これは勝てそうだということで、ようやく見ることができました。
レースに向けては、中2週でも牡馬相手ということで、追い切り以外の運動を強くするなど、攻めた調教をしました。それに馬がよく応えてくれました。厩舎スタッフや支えてくれた装蹄師さん、獣医師さんたちに感謝です。
サウジアラビアの遠征を経験して、慣れない環境で過ごしたことで精神的に強くなりました。そうした強さが、今日最後に競り勝ったことに繋がったのではないかと思います。
この世界に入るとき、両親には反対されたのですが、こうやって(GIを)勝つことができて、両親には少しは恩返しできたのかと思います。
とにかく今日は、レースを半分見て半分見ていないような感じだったので、次のことを考える前にレースをしっかり見て、振り返りたいと思います」
2着
シュネルマイスター(C.
ルメール騎手)
「休み明けでもすごく良い状態でした。この馬の能力が戻ってきました。勝てなかったのは残念です。ラスト150mではすごく良い脚を使ってくれました。次走も楽しみです」
3着
サリオス(D.レーン騎手)
「良いポジションで、リズム良く競馬ができました。直線に入っても手応えが良かったです。残り300m前後では勝つ自信がありました。馬の力はすべて出し切って、ベストの競馬をしましたが、前に2頭強い馬がいました」
4着
セリフォス(
藤岡佑介騎手)
「外枠からイメージ通りのレースができました。理想は
サリオスの後ろ、
ソングラインの位置でしたが、そこに入られてしまいました。しかし、折り合いはピッタリとついていました。追い出したら、まとめて差し切れるかなというくらいでした。しかし苦しくなって、ラスト100mで脚が上がってしまいました。その差が埋まってくればトップを目指せると思います」
5着
ファインルージュ(
武豊騎手)
「ゲートがあまり速くなかったですが、その後は良いポジションにつけられました。しかし、外に出すタイミングがなくて、馬場の悪い所を通らされました。抜け出せず、もう少し外枠が欲しかったです。それでも良い馬ですし、通用すると思います」
6着
ダノンザキッド(
川田将雅騎手)
「とても健康に競馬場に来られたと思いますし、その分自分から進んでの競馬を選択しました。着順はこの着順ですけど、前回よりも遥かに競馬ができたので、また改めて頑張っていけたらと思います」
7着
エアロロノア(
幸英明騎手)
「持っている脚はこのクラスでも足りると思います。器用なところがないので前に行けないのですが、展開ひとつで通用すると思います」
8着
イルーシヴパンサー(
田辺裕信騎手)
「二の脚がつきませんでしたし、ペースが遅くて動けないところにいました。自分で競馬を作れないタイプです。最後も、上位は前半に脚が溜まっていたので、同じ脚になってしまいました」
9着
ナランフレグ(
丸田恭介騎手)
「初めてのマイルでしたが、こなせると思って、自信を持っていました。上手にこなしてくれました。しかし最後は、脚が一緒になってしまいました」
10着
ロータスランド(M.デムーロ騎手)
「調教では動いていましたが、競馬に行くとイメージとずれていました。良い位置を取れましたが、自分であまり進んでいかず、反応が悪かったです」
11着
レシステンシア(
横山武史騎手)
「1600mはやっぱり少し長いですね。今回は牡馬相手で間隔が詰まって、前回に続いて輸送が2回。外枠でもありましたし、厳しい条件が多かったですからね。ただ、地力は見せてくれたと思います」
12着
ホウオウアマゾン(
坂井瑠星騎手)
「今日の馬場状態とメンバーで、自分の出せる力は出せたと思います。やりたいレースができました」
13着
ソウルラッシュ(
浜中俊騎手)
「ペースが流れないと思っていたので、位置を取りたかったのですが取れず、直線は前が壁になって追えませんでした。上手く自分が誘導できませんでした。申し訳ない気持ちです」
14着
ダイアトニック(
岩田康誠騎手)
「結果的には、迷いなくハナに行くべきでした。スタートしてから3コーナーまでが力んでしまったので、今日はそこが敗因ですね」
15着
ヴァンドギャルド(
岩田望来騎手)
「イメージ通りのレースはできたのですが、最後に伸び切れなかったのが残念でした。ただ、直線で邪魔されるところもありましたし、全部力を出し切れたかというと、そうではないのですが。またこの舞台でリベンジしたいです」
16着
カラテ(
菅原明良騎手)
「少し内枠すぎました。外から自分から動いていくようなレースがしたかったのですが、内枠だったのでそれができませんでした。馬の雰囲気はとても良かったです」
17着
カフェファラオ(
福永祐一騎手)
「道中は良いリズムで、前向きさもあって走れていました。良い形でした。ただ芝の分、抜け出す時に隣の馬を気にするところがあって、ダートでは集中できていたのですが、芝の分、抜け出すのに時間がかかりました。芝ではどうしてもトップスピードが足りないところは感じました。東京1600mというコース形態は良いと思います」
18着
カテドラル(
戸崎圭太騎手)
「ゲートはいつもより出てくれました。ブリンカーを着けて行きっぷりも良かったです。しかし、追ってから馬の雰囲気が良くなかったです」
ラジオNIKKEI