「
安田記念・G1」(5日、東京)
2番人気の
シュネルマイスターは首差の2着に惜敗。惜しくも春のマイル王の座を逃したものの、万全の状態ではなくとも実績通りの力を示してみせた。
苦しいレース内容だった。中団のやや後方から運んだが、直線では外に出すことができず内の進路へ。だが、そこから猛烈に追い込み、勝ち馬とは同タイムでフィニッシュ。ルメールは「最後の150メートルの脚は良かったです。休み明けでしたが、この馬の能力を出せたと思います。きょうは残念でしたが、次は楽しみです」と評価した。
前走の
ドバイターフは初の海外遠征、さらに慣れないナイター競馬でイレ込み8着に沈んだ。国内では3着以内を外したことがなかっただけに、ショッキングな敗戦だった。帰国後はここを目標に懸命の調整。この日の馬体重はデビュー以来最高の490キロ(前走は海外のため発表なし)だったが、この数字にファンが反応したのか、直前まで競っていた1番人気を
イルーシヴパンサーに譲った。
しかし、改めて能力の高さを実証。手塚師は「不安な面もあった中で、少しは力があるところを見せられたかな」とホッとした表情を浮かべた。今後はひと息入れる予定。秋こそはマイル王の称号を奪還してみせる。
提供:デイリースポーツ