「
エプソムC・G3」(12日、東京)
20年
きさらぎ賞を制した
コルテジアが同年のダービー12着以来、約2年ぶりに戦線に復帰する。先週の
鳴尾記念では、同世代の
ヴェルトライゼンデが約1年4カ月ぶりの復帰戦をV。3冠馬
コントレイルとともにクラシック戦線を走った5歳世代の雄が、虎視たんたんと復活星を狙っている。
ともに苦難を味わった同期に続く。先週の
鳴尾記念では、21年1月のAJCC2着の後に屈腱炎で長期離脱していた
ヴェルトライゼンデが、約1年4カ月ぶりの復活V。脚部不安で2年以上もターフから離れていた
コルテジアも、復帰戦でのタイトルを目指す。
実は3歳の年末、21年夏の終わりと2度、帰厩できそうなところまでこぎつけていた。だが、これからというところで態勢が整わず
リセット。5月頭に帰厩が実現し、そこからは順調に乗り込んでいる。
久保田助手は「15-15も入れたらCWでもう5本。坂路にも4本入れている。これが2カ月ぶりくらいだったら、十分やれるって言える感触なんだけど、なにぶん2年。そこはやってみないことには」と慎重に言葉を選ぶ。「体重はダービーから現状で20キロくらい増えてるかどうか。輸送して競馬に行ったら10キロ増あるかないかじゃないかな。それもほぼ成長分だよ」と、決して後ろ向きではない。
条件としても、回りの左右は異なるが、ワンターンの1800メートルは、勝った
きさらぎ賞と共通する。「もともと闘争心で走る馬。レース勘がどうなっているか分からないけれど、無くなっていなければ。調教で乗っていると、そこは十分ありますけどね。とにかく2年ぶり。そこです」と同助手。地力と仕上がりがそろえば、超のつく長期休明けでも勝負になることがあることは、同期の“戦友”が既に証明済みだ。2週続けて鮮やかなロングシュートを決めるか-。
提供:デイリースポーツ