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【エプソムC予想】人気薄買い一辺倒では獲れないレース? それでも狙いたい逃げ馬と前走○○組?

  • 2022年06月12日(日) 07時35分
 今週はGIも一休み。開催は、東京・中京に加え、夏の函館開催がスタートする。

 重賞は日曜日に2つ。函館メインでGIII・函館スプリントS(函館芝1200m)。そして東京メインではGIII・エプソムC(東京芝1800m)が行われる。

 注目なのはエプソムC。一昨年の3連単は400万円超えの大波乱と、近年は荒れ傾向が続くレース。ところが今年は12頭立てという少頭数に。堅いのか、荒れるのか? いつものように過去10年データから、レース傾向と馬券ヒントを探っていこう。

1.1番人気馬は不振 馬券圏内確率は50パーセント?

 まずは人気上位馬たちの過去の成績チェックから。

 1番人気馬は、過去10年でわずか2勝。トーセンレーヴ(12年)とルージュバック(16年)だけである。成績は【2-2-1-5】勝率20パーセント、連対率40パーセント、馬券圏内率50パーセントと、先週までのGIシリーズの1番人気より遥かに成績が悪い。今週も1番人気馬は疑ってかかるほうがいいということか?

 ちなみに2番人気馬は過去10年で3勝、成績は【3-1-1-5】とこちらも良いとはいえないレベル。3番人気馬は過去10年で1勝、成績は【1-2-0-7】とこちらも大不振。残り半数の4勝分は、4.5.5.9番人気。まあ5番人気以内が勝つことが多いということ。今年は少頭数なので、1着に薄め大波乱という狙いは厳しそうだ。

2.一昨年のイメージ強すぎ? 実は荒れないエプソムC?

 昨年の3連単は8万円台、一昨年は400万円台。最初にも荒れ傾向が続いていると書いたが、過去10年を総合するとさほど荒れていないレースだということがわかる。

 馬連でも万馬券になったのは20年だけで、18年以前の7年間はすべて20倍台以下である。これは1番人気が消えたとしても、そのかわりに2.3番人気が馬券圏内をキープしているからである。しかも2桁人気馬が馬券圏内になったのも過去10年でわずか2回だけ。しかもどちらも3着まで。人気サイドで買うならば馬連中心、やや波乱目を狙うならば3連複・3連単というチョイスが良さそうだ。

3.やや外枠有利の傾向?

 まずは関東と関西の比較。1着馬は過去10年で関東5勝・関西5勝のイーブン。先週の安田記念と同じである。

 馬券圏内30頭では、関東13頭・関西17頭。わずかに関西馬のほうが優勢。だがこのエプソムCも近3年は関東馬の3連勝と、関東馬の巻き返しが目立つ。

 次に枠順の傾向。これは過去10年、最多が3枠の3勝となっている。

 とはいえ、全体としては1枠1勝・3枠3勝・5枠1勝・6枠2勝、7枠1勝、8枠2勝。2枠と4枠から勝馬が出ていない。1着はやや外枠優勢という感じだ。

 これを2.3着まで含めると、3枠と8枠がやや優勢、4.5.6枠がやや不振という程度。枠順による有利不利は考えなくても良さそうだ。

4.狙うべきは、逃げ馬と前走○○組から?

 最後に前走ローテはどこからがいいか?

 これは、同じ東京芝1800m戦の前走メイSが結構活躍。17〜20年の4年連続で連対していた。しかし昨年は前走メイS組が2頭いたが、馬券圏内キープはならず。そして今年は残念ながら、前走メイS組からの出走がない。しかも近走で東京芝1800mコースを使っている馬もいない。

 ほかには過去10年で5頭が馬券になっている前走新潟大賞典組。これは波乱を起こした一昨年1着ダイワキャグニーが前走新潟大賞典14着だった。今年ならば前走新潟大賞典11着のトーセングランがいる。一発狙うならばこの馬が面白いのかも?

 あとは活躍する傾向にあるのは逃げ馬。

 20年18番人気で3着の波乱主となったトーラスジェミニがその典型なのだが、ほかにも19年7番人気2着サラキア、17年6番人気3着マイネルハニー、16年6番人気3着マイネルミラノ、15年2番人気1着エイシンヒカリなどはすべて逃げた馬たちだ。今年は前走の東京芝2000mを逃げて勝っているノースブリッジあたりは注目しておきたい。

(netkeiba編集部)

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