先週の東京ではPOGダービーの指名者数で現1位の
ダノンザタイガーがデビュー。単勝1.4倍の支持を集めたが、半馬身差の2着という結果に…。ブービー人気の
オンザブロッサムに押し切られたが、ゴール前の脚には将来性を感じさせた。2戦目が待ち遠しい。
東京3週目のメイクデビューは計3鞍。日曜日にはダート1400mの番組が組まれている。昨年は4週目に組まれていたが、抽選で14頭が除外に…。今年も30頭近くが想定されており、まずは抽選の突破が鍵になる。関東馬では
ウォーターレモン(牡、
父Lemon Drop Kid、
母Aquapazza)、
ナリノビスケッツ(牝、父
マインドユアビスケッツ、
母レッツサッチャー)などの感触が良さそうだ。
【6月18日(土) 東京芝1400m】
◆
ウンブライル(牝、父
ロードカナロア、
母ラルケット、美浦・
木村哲也厩舎)
5歳上の全兄に
ステルヴィオ(
マイルCSの勝ち馬)、1歳上の全姉に
ステルナティーア(サウジアラビア
ロイヤルC2着)がいる。兄姉は6頭中5頭が勝ち上がっており、堅実な一族だ。
「姉の
ステルナティーアに比べると骨格自体は大きい。気性面が鍵になる血統だし、気持ちが入り過ぎないように乗っている。しっかりと集中して走れるように持っていきたいと思っています」と
木村哲也調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
◆
ランドオブラヴ(牝、父
ミッキーアイル、
母ルックオブラヴ、美浦・
蛯名正義厩舎)
叔父に
クレッシェンドラヴ(
福島記念、
七夕賞)がいる。「小柄だけど、体幹はしっかりしている。いいスピードがありそうなタイプで気持ちも前向き。調教量も豊富だし、態勢は十分に整っていると思います」と津曲調教助手。鞍上は
松岡正海騎手が予定されている。
【6月19日(日) 東京芝1600m】
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グランベルナデット(牝、父
キズナ、
母ラブリーベルナデット、美浦・
大竹正博厩舎)
母は北米で8勝を挙げ、米G2・ミセス
リヴィアSなど芝の重賞を3勝している。現1歳の半弟(
父ハーツクライ)は2021年のセレクトセールに上場され、2億円越えの高値で取引された。
「牝馬にしては馬格がある。しっかりとカイバも食べるのは頼もしい。追い切りも楽な感じで動けているし、前向きな性格はアドバンテージになると思います」と
大竹正博調教師。鞍上は
戸崎圭太騎手が予定されている。
◆
スカイラー(牝、父
サクソンウォリアー、
母トレジャリング、美浦・
国枝栄厩舎)
2021年のセレクトセールに上場され、取引価格は9900万円。母は愛・米で重賞を2勝している。「ちょっと馬が硬めなところもあるけど、見た目はいい。デビュー前としては十分に動けている。走らせれば前向きだし、特に癖のようなものはない」と
国枝栄調教師。鞍上は
三浦皇成騎手が予定されている。
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ビターグラッセ(牝、父
ルーラーシップ、
母アンソロジー、美浦・
栗田徹厩舎)
2021年のセレクトセールに上場され、取引価格は6600万円。現4歳の半姉に
アナザーリリック(
福島牝馬S)、伯父に
ポップロック(
目黒記念を連覇、日豪のGIで2着3回)がいる。
「牝馬にしては肉づきがいいし、しっかりしている。一度、ジョッキー(
福永祐一騎手)に感触を確かめてもらったけど、乗りやすいと言ってくれた。余力を持って動けているし、いいバネがありそうです」と
栗田徹調教師。鞍上は
福永祐一騎手が予定されている。
その他では
グラニットピーク(牡、
父ダイワメジャー、
母トレジャーステイト、美浦・
林徹厩舎)、
コスモオピニオン(牡、父
ダノンバラード、
母オピニオン、美浦・
黒岩陽一厩舎)、
マイネルケレリウス(牡、父
ルーラーシップ、
母マイネカンナ、美浦・
奥村武厩舎)、
モンテイゾラ(牡、父
イスラボニータ、
母ポルケテスエーニョ、美浦・
高柳瑞樹厩舎)などがデビューを予定している。
(取材・文:竹之内元)