「
マーメイドS・G3」(19日、阪神)
初夏の仁川で悲願を実らせる。過去5度の重賞挑戦で着外はわずか1回。21年の
エリザベス女王杯3着を含め、2着1回、3着3回と高いレベルでの安定感を誇る
クラヴェル。21年は逃げた
シャムロックヒルに首差届かず悔しい2着に敗れているだけに、この一戦でのタイトル奪取に燃えている。
前走の
日経新春杯は8着。初めて重賞で8着と崩れたが、決して力負けではなかった。「折り合わせ過ぎかな?とも思いましたが、(後から)鼻出血と分かりました」と安田翔師が振り返るように、敗因は明確。参考外と言っていいだろう。
そこから5カ月。じっくりと休養を挟んで、立て直しに成功した。トレーナーは「ナーバスな面が解消して、その分カイバも食べてくれるようになりました」と精神面の充実ぶりを強調。10日には栗東CWで6F82秒6-37秒3-11秒3(G一杯)をマーク。「思ったより調教量を積めているのはいい」と順調に上昇カーブを描いている。
「気温が上がった方が良くなるタイプ」という夏女。8年前に当レースを制した
母ディアデラマドレに続き、母娘2代制覇をかなえてみせる。
提供:デイリースポーツ