「
プリンスオブウェールズS・英G1」(15日、
アスコット)
アイルランドの
ステートオブレストが逃げ切り勝ちを決め、米・豪・仏・英でG1計4勝目をマークした。2着は
ベイブリッジ。
シャフリヤールとの競り合いを制した
グランドグローリーが3着に入った。日本から参戦した
シャフリヤールは4着に敗れ、3月の
ドバイシーマクラシックに続く海外G1を連勝はならなかった。
レースは
ロードノースが出遅れる波乱のスタート。
ステートオブレストがハナを切り、
シャフリヤールが2番手、
ベイブリッジ、ス
ランドグローリー、
ロードノースの順で続いた。
シャフリヤールはスローの流れの2番手で我慢していたが、走りにやや力みが見られ、直線に入るとC・デムーロのステッキにも反応が鈍く上位2頭から突き放され、ゴール前で
グランドグローリーにもかわされてしまった。日本調教馬として
アグネスワールド(2000年)、
ディアドラ(2019年)に続く英国G1制覇を目指したが、無念の結果となった。
藤原師は「クリスチャンと相談して、ペースが遅くなるだろうからハナを切って、というのも考えていた。いい感じで来ていたと思うが…。我々も歩いたが、
アスコットの坂を乗り切ってのラスト、というのは慣れが必要だな、ということ。馬の状態はすごく良くて、どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみにしていた。天気も良く、何とか結果を、と思ったが、タフなコースが、というのが実感としてある」と振り返った。
C・デムーロは「ドバイの時のような加速がなかった。本当の彼ではなかった」と肩を落としていた。
提供:デイリースポーツ