競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。木村は今週も出張中の函館からの投稿。取材でつかんだ最新情報をお伝えします。
先週は東京の新馬戦でジャイアントキリングがありましたね。
ダノンザタイガー(牡、国枝)が断然の人気となっていた12日の芝1800m。猛然と追い込んできた
ダノンザタイガーを振り切って勝ったのは
オンザブロッサム(牝、大和田)。いつもコメントが弱気でもちょくちょく穴馬券を演出することで、記者の間では「穴の大和田」と言われることがある厩舎がここで単勝万馬券をさく裂させました。大和田師は「いやあ、思っていた以上に頑張ってくれましたね。かなり走り切ったようで、レース後は疲れが見られるので続戦はせず、秋競馬くらいに復帰できればと考えています」と展望も語ってくれました。しっかり疲れを取っての復帰を心待ちにしたいです。
11日の東京芝1400mを勝ったのは
ロッソランパンテ(牝、杉浦)。こちらは8番人気での勝利でしたね。先週は人気薄の馬が活躍していました。セレクトセールでも税抜きで700万円という価格で取引されていますし、関係者の眼力が光りましたね。おめでとうございます。次走は未定となっています。
11日の函館芝1000mを制したのは
ニーナブランド(牝、高橋裕)でした。いったん放牧に出して
函館2歳S(7月16日・函館、芝1200m)を目指すよう。
12日の函館芝1200mを勝ったのは
クリダーム(牡、須貝)。この世代から募集が開始されたインゼルレーシングの初勝利ともなりましたね。関係者の皆さまおめでとうございます!次走はこちらも
函館2歳Sとなりそうです。
さて来週に出走を予定している注目新馬は
フミサウンド(牡、鹿戸、父
ジャスタウェイ、
母アブソルートリー)。21年のセレクトセールで税抜き3300万円で取引された馬です。今週は函館Wで西塚を背に5F72秒7-56秒6-41秒4-12秒4を馬なりで計時。今年の函館Wはかなり重い馬場となっており、ラスト1Fは13秒を切るのも大変なくらい。それを道中ゆっくり入ったとはいえ12秒4でまとめるのは、脚力があるからこそできる芸当だと思います。鞍上は
武豊を予定。
初戦で10着と敗れていた
スティルディマーレ(牡、国枝)はそのまま在厩調整して25日の2歳未勝利(東京、芝1600m)へ。鞍上はルメールを予定。
さて25日の東京芝1800m、新馬戦はこの東京開催で一番メンバーがそろう可能性もあると思っているレースですが、ここで何度も取り上げている
ブラストウェーブ(牡、大竹、父
ハービンジャー、
母ツルマルワンピース)以外には
レッドディライト(牡、木村、父
エピファネイア、
母ディエンティ)や
シャンドゥレール(牡、国枝、父
エピファネイア、
母マジェスティッククオリティ)あたりが人気を集めそう。今週の追い切りでは前者が美浦南Wで6F83秒8-68秒8-54秒2-39秒3-25秒0-12秒0。後者が同じく南Wで6Fから82秒5-65秒6-50秒7-36秒4-23秒6-11秒6と順調な調整となっていますね。
ブラストが川田、レッドがルメール、シャンドゥがM・デムーロと鞍上も豪華。どんなレースになるか楽しみです。(馬三郎美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ