競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
今年のダービー馬
ドウデュースなどを所有する株式会社キー
ファーズの代表取締役社長・松島正昭氏が立ち上げたクラブ法人インゼルレーシング。所属馬の
クリダーム(牡、須貝)が12日の函館新馬戦(芝1200m)に出走し、2番手から抜け出して快勝。同クラブは初出走で初勝利を決めた。父は
ドウデュースと同じ
ハーツクライで今後の成長力が大いに期待される一頭。次走は
函館2歳S(7月16日・函館、芝1200m)を視野に入れている。
来週26日の阪神新馬戦(芝1800m)は注目馬が多数出走予定。その中から4頭の1週前の様子をお伝えしたい。
ドゥラメンテ産駒の
ドゥラエレーデ(牡、
池添学、
母マルケッサ)は1歳セレクトセールで1億1000万円(税込み)の高値で購買された。1週前の15日は北村友Jを背に、栗東CWで僚馬
ブラジリアンソング(3歳、1勝クラス)と併せて4馬身先着。6F85秒2-38秒3-11秒6をマークした。師は「跳びが大きくて、いいフットワークをしますね。背中が良くて、体の使い方も上手です」と動きの良さ、完成度の高さに納得の表情。手応えは上々だ。
株式会社サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏が所有する
エピファネイア産駒の
チャンスザローゼス(牡、中内田、
母ヴィンテージローズ)。1週前の16日の栗東CWではラスト1F10秒9を計測。抜群の切れ味を披露した。「ここまで順調にきています。ゆったりした距離が合いそうですね」と福永助手。2歳戦は滅法強い中内田厩舎の今世代の初陣だけに目が離せない。
インゼルレーシングの
アンテロース(牡、岡田、父
モーリス、
母シャブリ)も注目の一頭。1週前の15日が圧巻の動きだった。
武豊Jを背に稍重馬場の栗東CWで僚馬
アルバーシャ(4歳、2勝クラス)と併せて6馬身先着。6F82秒0-37秒5-11秒2をマークした。「良かったね。馬場が悪い所でしまいあれだけ伸びたからね。距離も持ちそうだし、楽しみ」と鞍上からも自然と笑みがこぼれた。
ヘヴンリーロマンスの子で厩舎ゆかりの血統馬
カウピリ(牝、松永幹、父フロステッド)は坂井で予定。師は「まだケイコで目立つ時計は出ていませんが、大人しくて素直で乗りやすいですね。良くなるのはこれからだと思いますが、思い入れのある血統ですし、どんな走りをしてくれるか楽しみです」と期待を寄せた。
ラッキーライラックの全弟
シリンガバルガリス(牡、松永幹、父
オルフェーヴル、
母ライラックスアンドレース)のデビューが7月10日の小倉新馬戦(芝1800m)に決まった。鞍上は未定。師は「これからの馬ですが、背が高くなって馬体面の成長を感じます。全姉に雰囲気は似ていますね」と放牧から戻ってきた姿を見て、成長を実感していた。(馬三郎栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ