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宝塚記念・G1」(26日、阪神)
もう銀メダルはいらない。待望のG1初制覇を狙う
ディープボンドは22日、和田竜を背に栗東CWで単走。道中はピタリと折り合い、直線も持ったままで軽快なフットワークを披露。6F83秒6-37秒1-11秒8をマークし、好仕上がりを誇示した。
3週連続で感触を確かめた主戦は、「動きは前走以上。いい感じに来ている」と納得の表情。「前走後は大山ヒルズ(鳥取県)へ放牧に。フレッシュな状態で帰ってきて、疲れも感じない。タフな馬。いつもと変わらない様子でいる」。長距離戦を走り切ったダメージもすっかり癒えている。
ここまで国内ほぼ全てのレースで手綱を取る主戦。G1での2着は3度を数え、
ビッグタイトルを渇望する気持ちは誰よりも強い。「気持ちは一つ。何回も競馬してきて、タイトルを獲りたいと思いながら競馬に臨んでいるし、何とかここでという気持ちもある。手綱を任せていただいたオーナーにも恩返しできるように」と、言葉の端々に自然と力が入る。
管理する大久保師も熱い思いを胸に秘める。「うちのおやじも勝っていて、昔から憧れのレースではありました」。父・正陽元調教師は92年に
メジロパーマーでV。当時、既に同厩舎で調教助手として働いていた指揮官は、レースを厩舎の大仲で応援したという。「いつかチャレンジできるチャンスがあればと思っていましたが、ここがそのタイミングかな」と勝負気配を漂わせた。
悲願達成へ、チーム一丸で尽くしてきた。上半期の総決算で、ラ
イバルたちを逆転してみせる。
提供:デイリースポーツ