「
宝塚記念・G1」(26日、阪神)
21年の
年度代表馬エフフォーリアが、ブリンカーを装着して一変。22日は楽な手応えで軽快な走りを披露し、難なく最先着を決めた。本番での着用は未定も、変わるきっかけをつかんだ様子。豪華メンバーが集結したここで、前走
大阪杯9着の雪辱といきたい。
大阪杯9着から巻き返しを狙う
エフフォーリアが、美浦Wで抜群の動きを見せた。
トロワエスポワール(4歳1勝クラス)と
マッチレスノヴェル(5歳2勝クラス)との3頭併せ。道中は3頭の真ん中でスムーズに折り合い、直線に入っても横山武の手は動かない。最後まで楽な手応えでパートナー2頭に先着を決め、6F85秒0-37秒5-11秒1を記録した。
1週前は瞬時に反応できないシーンがあったため、今回の追い切りではブリンカーを装着。それが特効薬となった。鞍上は「1週前とは馬のうなり方が明らかに変わってました。久々に4角を抱えながら(ハミをかけながら)来られたので、ようやく
エフフォーリアらしさが見られたと思います」と目を細める。鹿戸師は「ブリンカーに限らずチークもあるので、どうするかはこれから考えます」と本番での着用について明言は避けたものの、「気分良く一生懸命に、気を抜かないで走っていた。とてもいいケイコでした」と評価。手応えをつかんだ様子だ。
9着凡走に終わった
大阪杯は、初の長距離輸送に加え、レースではゲート内で顔面を強打するアク
シデント。それまで経験のなかったハイペースもアダとなった。「残念な結果になったけど、次の切り替えてやってきました」と師。2度目の関西輸送となる今回、前走の教訓が生きるはずだ。
鞍上は「
エフフォーリアがあんなものではないというのは僕が一番感じてますし、
エフフォーリアが強いのは僕が一番知っているので、また
エフフォーリアとG1を獲りたいと思います」と高らかに宣言。春の仁川で苦汁をなめた21年の
年度代表馬が捲土(けんど)重来。上半期の総決算で真価を見せつける。
提供:デイリースポーツ