6月26日に阪神競馬場で行われる
宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)。7歳になって衰えるどころか充実ぶりを見せている
ステイフーリッシュ(牡7、栗東・
矢作芳人厩舎)に注目したい。
ステイフーリッシュは
父ステイゴールド、
母カウアイレーン、母の
父キングカメハメハ。伯父に短距離でGI・2勝をあげた
ブラックホークがいる血統。
2017年12月に中京競馬場でデビュー。新馬戦を勝利で飾ると、続くGI・
ホープフルSでも3着に好走。翌年の
京都新聞杯で重賞初制覇を飾った。その後は2021年までに重賞25戦に出走し、2着5回、3着6回と勝ちきれない競馬が続く。7歳となった今年は、2月にサウジアラビアに遠征し、芝3000mのハンデ重賞・レッド
シーターフHに出走。レースでは逃げの戦法をとると、直線に入って他馬を突き放す圧巻の競馬で約4年ぶりの勝利を手にした。勢いに乗った同馬は続いてドバイに海外転戦し、芝3200mのドバイゴールドCに参戦。最後の直線では当時5戦無敗のマノボとの熾烈な追い比べを制し、海外重賞連勝を果たした。通算成績は31戦4勝。
ステイフーリッシュの
父ステイゴールドは、その産駒が
宝塚記念を得意としている。09年
ドリームジャーニー、10年
ナカヤマフェスタ、12年
オルフェーヴル、13・14年
ゴールドシップと計5勝をあげており、さすがは大舞台に強い黄金一族といったところだろう。今回コンビを組むのは、昨年の
福島記念以来となる
坂井瑠星騎手。今年はここまでに42勝をあげ、騎手リーディング8位につけている。昨年の
宝塚記念では、7番人気
ユニコーンライオンで逃げて2着に好走したことも記憶に新しい。新進気鋭の若手と円熟味を増した7歳馬がどのような競馬を見せてくれるのか、大いに注目したい。