6月26日に阪神競馬場で行われる
宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)。種牡馬に目をやると、出走18頭中唯一の
ハーツクライ産駒となるのが、
ヒシイグアス(牡6、美浦・
堀宣行厩舎)だ。
ヒシイグアスは
父ハーツクライ、
母ラリズ、母の
父Bernsteinという血統。
2018年11月に東京競馬場でデビュー。新馬戦は2着に敗れたが、未勝利戦・
若竹賞を連勝。春クラシックを目指したが、ス
プリングSで5着に敗れ、出走は叶わなかった。その後、2020年11月の
ウェルカムSでオープン入りを果たし、翌年初戦の
中山金杯で重賞初制覇。続く
中山記念も勝利し、年末の
香港Cで
ラヴズオンリーユーの2着に好走した。今年は4月の
大阪杯で始動し、ここでも4着に善戦している。通算成績は14戦6勝。
23日に
JRAより枠順が発表され、
ヒシイグアスは5枠10番に入った。奇しくも、同じ冠名「ヒシ」を持つ
ヒシミラクルが2003年に
宝塚記念を制した時の枠番だ。前年の
年度代表馬シンボリクリスエスや同年のダービー馬
ネオユニヴァースなど豪華メンバーが揃った中、単勝16.3倍の6番人気
ヒシミラクルは最後の直線で外に持ち出し、粘りこむ各馬をとらえて優勝。10番人気で勝利した
菊花賞、7番人気で勝利した
天皇賞・春に続き、3度目のミラクルを起こしてみせた。鞍上の
D.レーン騎手も2019年に
ヒシイグアスと同じ
ハーツクライ産駒リスグラシューでこのレースを制しており、実績面では申し分ない。19年前に輝きを放った「ヒシ」の冠名が再び甦るのか、オールドファンにとっても必見の一頭だ。