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母は芝短距離で3勝を挙げたリアルスティール産駒、トーホウガレオンがデビュー/関西馬メイクデビュー情報

  • 2022年06月27日(月) 18時00分
 今週から小倉競馬が開幕。新馬戦の設定距離は1200mと1800mが主体になってくるが、中京や阪神の開催時と変わらず、血統的に注目される馬やセール高額取引馬も積極的にデビューしてくる開催でもある。

 昨年の開幕週は芝1800mにハーツクライ産駒フィデル(栗東・友道康夫厩舎)が出走。セレクトセールにて1億9000万円で落札されたこともあり、単勝1.1倍の圧倒的な支持だったが、見事に1着で結果を出した。芝1200mには千葉サラブレッドセールにて、4600万円で落札されたショウナンマッハ(栗東・茶木太樹厩舎)が出走して、単勝1.7倍の支持に応えている。

【7月2日(土) 小倉芝1200m】

コウユーオモイノセ(牡、父ケイムホーム母パブロワ、栗東・斉藤崇史厩舎)

 母系には2003年菊花賞を制したザッツザプレンティ(父ダンスインザダーク)や2017年キーンランドCを制したエポワス(父ファルブラヴ)がいる血統。

 本馬は5月19日にゲート試験を合格して、その後も栗東に在厩して調整。6月9日には4F52.5秒をマークして、すでにスピードレベルの高い動きを見せていたが、6月22日の坂路では4F51.6秒をマーク。追うごとに坂路での時計を詰めているあたりに奥の深さを感じさせてくれる。鞍上は団野大成騎手が予定されている。

キスウマイ(牡、父ロードバリオス母アヴェニューズレディ、栗東・松永幹夫厩舎)

 半兄に同厩舎で管理されたシーフードパイセン(父ラブイズブーシェ)、母系には2016年フラワーCを制したエンジェルフェイス(父キングカメハメハ)がいる血統。本馬は2021年1歳市場にて、310万円で落札されている。

 6月4日にゲート試験を合格し、その後は在厩して坂路を中心に追い切り。時計自体はなかなか詰まってこないところもあるが「気性的な素直な馬ですし、少しずつでも良くなっているかなと思います。ただ、使っていった方がいいタイプかも知れません」と松永幹夫調教師。

【7月3日(日) 小倉芝1800m】

トーホウガレオン(牡、父リアルスティール母デビルズコーナー、栗東・石坂公一厩舎)

 母が芝短距離で3勝を挙げたリアルスティール産駒。2021年セレクトセール1歳にて、8600万円で落札されている。

 本馬はゲート試験合格後に一度放牧へ出されて、6月2日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩。翌週から追い切りがスタートし、6月22日はレースでも騎乗予定の福永祐一騎手が跨って、CWでの併せ馬。相手が3歳未勝利だったとはいえ、追走したのに最後は突き放す動き。ゴール前に手応えの余裕があっての6F82.5秒は、新馬としては水準以上の時計といってよいだろう。

サトノクローク(牡、父サトノクラウン母トーコーユズキ、栗東・橋口慎介厩舎)

 おじに芝中距離で3勝を挙げたアドマイヤスコール(父ディープブリランテ)がいる血統で、2017年宝塚記念と2016年香港ヴァーズで国内外のG1を制したサトノクラウンの初年度産駒。

 本馬は5月25日にゲート試験を合格した後も栗東で在厩調整。6月1日の坂路で4F52.9秒をマークしたかと思えば、6月15日のCWでは先週の新馬戦を勝ったオリオンネビュラに先行して先着する動きを見せている。6月23日のCWではレースで騎乗予定の松山弘平騎手が跨って、6F84.5秒。着々と出走態勢が整っているといった感じがする。

(取材・文:井内利彰)

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