「
CBC賞・G3」(7月3日、小倉)
予想やPOGをする上で、種牡馬が元いた厩舎にその産駒が入った場合は、評価を一つ上げています。今回、紹介する
アネゴハダはいい例。佐々木師が溺愛した
キズナの子ならば“走る!”とお墨付きをもらったようなものです(あくまでも個人的な見解です)。
その
アネゴハダ。実は厩舎に2つ上の全兄
リトルクレバーがいるのですが、佐々木師いわく「性格から何から全く違う」というから血統は面白い。そのあたりは種牡馬としての逸話が多い母
父ウォーエンブレムの多面性が出ているのでしょうか。母系をさかのぼると、これまた多面性のある
ソヴィエトスターや
クリスタルグリッターズがおり、きょうだいの個性はこのあたりに要因がありそうです。
佐々木師はこう言います。「
キズナ自体はマイラー。それを能力の違いでカバーしてきた」と。では、もしもマイルを使っていたらどうなっていたのか?問うと「すごいパフォーマンスをしていたと思う。しかも東京ならなおさらね。
安田記念の
ソングラインを見て“やっぱりな”って思った」と、娘の活躍を喜んでいました。
種牡馬
キズナについての評価は「距離の長短、芝ダートを問わず、いろんな産駒が出るものね。やはり(母父の)ストームキャットの影響が大きいと思う」と分析。産駒の走る馬の特徴を問うと「気性のいい馬だね。オンオフの切り替えがハッキリしている馬かな。
キズナ自身がそうだった。普段はうるさいけど、いざ競馬に行くと何もしない。フランスに行っても平気だった」と話していました。
最後に「
アネゴハダもそう。厩舎ではやんちゃだけど、競馬に行くと真面目に走るんだ」と。格上挑戦ながらも、フィリーズR3着の実力の持ち主。父譲りのクレバーな走りで、一気に重賞タイトルを手にするかもしれません。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ