6月の3回東京開催が終わり、今週からは本格的な夏競馬に突入。函館では芝1800mの番組が組まれており、話題の白毛や新種牡馬
サトノダイヤモンドの産駒などに注目が集まる。
【7月3日(日) 函館芝1800m】
◆
アオラキ(牡、父
ゴールドシップ、
母カスタディーヴァ、美浦・
田村康仁厩舎)
母はニュージーランド生まれの白毛。同じく田村厩舎で管理され、3歳の夏に函館の芝2600mで勝ち上がった。その初仔も母と同じ白毛に出た。美浦で入念に乗り込み、函館競馬場に移動。先週はウッドチップコースで追い切られ、同期の相手に先着を果たした。
「ジョッキーに乗ってもらったけど、デビュー前としては時計的にも十分に動けている。お母さんも函館で勝っているし、洋芝がいいんじゃないかということで北海道に運んだ。初仔のわりに馬格があるし、特に難しいところはない。すごく順調に持っていくことができていると思います」と
田村康仁調教師。鞍上は
池添謙一騎手が予定されている。
◆
ルクスグローリア(牡、父
サトノダイヤモンド、
母ヒカルアモーレ、美浦・
宮田敬介厩舎)
初仔の半姉
グランデアモーレはデビュー勝ちを含む4勝。7歳上の半兄
シュペルミエールは5勝を挙げ、
菊花賞6着、
日経新春杯3着など長い距離で活躍した。5歳上の半姉
アモーレミオも芝1800mで3勝している。叔母に
シャルール(
福島牝馬S2着)、叔父に
アーデント(
弥生賞3着)、甥に現3歳の
ヴェローナシチー(
京都新聞杯2着)などコンスタントに走っている一族だ。3月末に美浦でゲート試験をパス。その後はノーザン
ファーム天栄で調整し、6月8日に函館入りした。
「まだ緩さがあるけど、ひと追い毎に動きは良くなっています。手先は軽いし、脚長の体形で長めの距離が合いそう」と
宮田敬介調教師。鞍上は
横山武史騎手が予定されている。
【7月3日(日) 福島芝1800m】
◆
フロムナウオン(牡、父
モーリス、
母アドマイヤキュート、美浦・
手塚貴久厩舎)
昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は7260万円。2歳上の半兄に
スペシャルドラマ(現3勝)、伯父に
グランプリボス(
朝日杯FS、
NHKマイルCの勝ち馬)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースでラスト1F11.3をマーク。3歳馬の
ソネットフレーズ(
ラジオNIKKEI賞に出走予定)を含めた3頭併せの真ん中で軽快に動いた。
「530キロぐらいの大型馬。
モーリス産駒らしく、馬っぷりがいい。乗り出したら思っていた以上に動くし、この感じなら初戦から楽しみです」と
手塚貴久調教師。鞍上は
津村明秀騎手が予定されている。
その他、
インペリアルコート(牝、
父ダイワメジャー、
母シーリーコート、美浦・
鹿戸雄一厩舎)、
ミラクルキャッツ(牝、父
キンシャサノキセキ、
母ランニングボブキャッツ、美浦・
堀宣行厩舎)、
ロジザキア(牝、父
キズナ、
母ザキア、美浦・
国枝栄厩舎)などがデビューする予定だ。
(取材・文:竹之内元)