29日、
園田競馬場の第2R・2歳初出走(ダ1400m)に
グレーターロンドン産駒
アズグレーター(牡2、兵庫・
田中範雄厩舎)が出走。レース序盤からハナを切り、4コーナーからはぐんぐんと差を広げて、単勝1.1倍の圧倒的支持に応える7馬身差の圧勝劇を見せた。
グレーターロンドンにとってはこれが産駒の初勝利。
グレーターロンドンは
父ディープインパクト、
母ロンドンブリッジ、母の
父ドクターデヴィアス。母は1997年の
ファンタジーS(GIII)覇者で、半姉に2004年の
オークス(GI)覇者
ダイワエルシエーロ、甥に2017年の
菊花賞(GI)覇者
キセキがいる血統。
2015年2月のデビュー戦を快勝し期待を集めたが、2015年10月に2勝目を挙げた直後に蹄葉炎を発症し1年間の長期休養を強いられた。しかし、2016年11月の復帰戦を道中15番手からの豪快な追込で完勝すると、そこから2017年3月にかけて破竹の4連勝でオープン戦勝利をおさめ、同年の
安田記念(GI)、
天皇賞・秋(GI)にも出走した。2018年の
中京記念(GIII)では、道中11番手から直線で豪快な末脚を繰り出し、1分32秒3のレコードタイムで重賞初勝利をあげた。6歳まで現役を続け、通算成績は15戦7勝(重賞1勝)。
蹄に慢性的な不安を抱えており、2018年10月に現役を引退。2019年からブ
リーダーズ・スタリオン・
ステーションで種牡馬として供用されている。現在の2歳世代が初年度産駒にあたり、
アズグレーターも
ファーストクロップのうちの1頭である。