「プロキオンS・G3」(10日、小倉)
右前脚の蟻洞のため1年間休養してきた
ユニコーンライオンが、復帰の時を迎える。21年の
宝塚記念2着など、芝での実績は断然。ダートでは2戦して大敗に終わっているが、3戦目となる今回は陣営の手応えも十分だ。砂でもタイトルを獲得し、復活の一歩目を踏み出す。
21年の
宝塚記念2着から約1年。大きな飛躍を期待されながらも、爪の不安(蟻洞)のため長期離脱を余儀なくされていた
ユニコーンライオンが、いよいよ復帰戦を迎える。
再出発の舞台は良績のないダート戦。20年に3勝クラスの
梅田S15着、
TVh賞11着といずれも大敗を喫している。爪に不安が残るための選択かとも思われるが、担当の福岡助手は「右前の蟻洞で長引きましたけど、今は全く問題ないです」と周囲の不安を一掃。続けて、「
パワーもあるし向かない訳じゃないと思う。先生とオーナーも、もう一度ダートを見たいとのことですしね」と参戦を決めた理由を説明する。
6月18日から栗東坂路に入り始め、順調に乗り込みを重ねてきた。「初日は間に合うかなと思ったけど、能力のある馬ですから。さすがですよ」と状態面は急上昇。「抜け出してからもしっかり反応していた」と、1週前追い切りでは栗東坂路で
テンカハル(4歳3勝クラス)と併せ、1秒先着。4F50秒7-37秒4-12秒5の自己ベストをマークした。
「満足できる状態にはきっちりと持って来られました」と調整役も仕上がりに太鼓判を押す。芝では21年
鳴尾記念を制すなど既に重賞ウイナー。砂のタイトルも獲得して、高らかに復活を告げる。
提供:デイリースポーツ