負傷休養中だった
大塚海渡騎手(21)=美浦・フリー=が6日に美浦トレセンで会見を行い、今週の福島競馬で約2年半ぶりにターフへ戻ってくることを発表した。
20年1月5日の中山7Rで
ラッキーアドバンスに騎乗した際に落馬し、脳挫傷を発症。長期離脱を余儀なくされた。昨年11月から調教騎乗を再開しており、「長いリハビリ期間を経てきたので体調は万全です。頭の血腫も完治して、不安なく競馬に騎乗できます」と元気に復帰を宣言した。
10日の福島3R・3歳未勝利戦(ダート1150メートル)で、主に調教を手伝っている勢司厩舎の
ジュンツーポイント(牡3歳)に騎乗する予定。「これから経験を重ね、休養している期間に支えてくれた人たちに少しずつ恩返しをしながら、技術を向上させたい」と意気込みを語った。
その後は、27日に
門別競馬場で行われる「2022ヤングジョッキーズシリーズ」(東日本TRラウンド第2戦)に参戦。同シリーズへのエントリーが、最終的に復帰を後押ししたきっかけにもなった。「馬に乗りながら、気持ちの面は変わってきました。緊張感はありますが、考えていても始まらないし、実際に行動してみて考えていきたい。まずはしっかり経験を重ねていきたい」と久々の実戦へ向けて武者震いだ。
なお、休養中に元所属厩舎の
木村哲也調教師(49)=美浦=に対し、パワハラ被害を受けたとして損害賠償請求訴訟を起こしていたが、昨年10月に和解が成立している。
提供:デイリースポーツ