サマー2000シリーズの開幕を告げるハンデキャップレース。小回り競馬場の多頭数競馬で、ハンデ戦。1番人気馬は2勝2着1回3着1回と苦戦傾向で、トップハンデ馬も延べ15頭がレースに挑み2勝2着2回。とはいえ、過去10年で57キロ以上のハンデを課せられた馬が7勝。なかなか波乱含みの1戦だ。
◎
アンティシペイトは
福島民報杯の優勝馬。未勝利戦を脱出すると逃げ、先行力を武器に3連勝。そして昨年夏の札幌競馬でオープン入りを果たしている。その後は長距離重賞路線を歩み、果敢に先行して見せ場を作るも最後は失速。しかし、前走は後方待機策から早め先頭で、最後は後続を一気に突き放した。
ルーラーシップ産駒だが、
母アンチュラスは
ファンタジーS2着馬で、
阪神ジュベナイルフィリーズ5着馬。何よりも本馬自身が芝2000mの3勝クラス特別、オープン特別を勝っているように極端に長い距離よりも中距離の方が競馬がしやすそうだ。
トップハンデではない57キロ以上馬という傾向に当てはまるのは〇
ヒートオンビート。重賞競走にはまだ勝っていないものの、2着2回3着2回。3月の
日経賞では
タイトルホルダーから0.1秒差3着で、この時、この馬と同斤量同タイム2着
ボッケリーニが
目黒記念をトップハンデで勝っているのだから中身の濃い1戦だった。そして、この春は天皇賞に駒を進めて4着だった。やや勝ち味に遅いところがあるので全幅の信頼は置きづらいタイプだが、先行力も兼備しているので小回りコースは苦にしないはずだ。
▲
プリマヴィスタは5月の三方ヶ原Sをレコード勝ち。前走の
目黒記念も8着とはいえ勝った
ボッケリーニから0.3秒差。寿S後の休養で馬が変わってきた印象だ。福島コースは下級条件時代とはいえ特別競走を制した相性の良い競馬場で、成長力のある
ハーツクライ産駒だけに
目黒記念と同斤量53キロを生かすことができれば面白い存在になりそうだ。
昨年の
福島記念2着△
ヒュミドール、福島競馬場で4勝をあげ一昨年の
福島記念2着、
七夕賞3着△
ヴァンケドミンゴ、アメリカJCC、
京都記念で差のない競馬をしてきた△
エヒトまで押さえておきたいレースだ。