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軽快な動きをみせるマテンロウプラウド/関西馬メイクデビュー情報

  • 2022年07月11日(月) 18時00分
 今週は福島でも小倉でも芝1800mの距離で牝馬限定戦が行われる。牡馬も牝馬も同斤量のこの時期に限定戦の意味はあるんだろうかと個人的には疑問を持っていたが、厩舎関係者は意識して「牝限」を選んでいる。下記でも紹介している音無秀孝厩舎の2頭がまさにそれ。「牝馬限定が組まれているので、福島と小倉で使い分けている」と音無秀孝調教師。

 ちなみに昨年の1回福島5日目と6日目に組まれていた芝1800mの新馬戦。土曜日が牝限で1分51秒6という勝ち時計に対し、日曜日は1分50秒8。勝ち時計だけでレースレベルは断定できないが、単純な時計比較だと牝馬限定戦の方が勝ちやすかったと判断できる。

 今年はどんな結果になるのか、そんなところにも注目してみたい。

【7月16日(土) 小倉芝1800m(牝)】

フラッシングレート(牝、父ミッキーロケット母スピードリッパー、栗東・音無秀孝厩舎)

 新種牡馬ミッキーロケットの産駒。同厩舎で管理され、和田竜二騎手が騎乗して宝塚記念を勝ったという縁もあり、本馬にも和田騎手が騎乗する予定となっている。

 ジョッキーが初コンタクトをとったのが、7月6日のCW。3頭併せの真ん中という状態でゴール前は一杯に追われて同入といった感じ。時計は6F82.5秒でラストは1F11.3秒。個人的には外にいた次週のデビュー予定の新馬も含めて、3頭どれも新馬として水準以上の動きを見せていると判定している。6月30日の坂路では4F52.5秒をマークしているし、楽しみな状態でデビュー戦を迎えることになりそう。

【7月17日(日) 小倉芝2000m】

マテンロウプラウド(牡、父ドゥラメンテ母ウィズアミッション、栗東・松永幹夫厩舎)

 2020年セレクトセール当歳にて、3900万円で落札されたドゥラメンテ産駒。本馬は4月6日に追分リリーバレーから栗東へ入厩し、4月15日にはゲート試験を合格。その後は一旦放牧へ出されて、デビューに向けて再入厩した形。

 入厩当初から「馬っぷりが良くて、前向きさがある馬」と松永幹夫調教師が評していたように、追い切りの動きが実に軽快。6月29日の坂路では、レースでも騎乗予定の横山典弘騎手が跨り、4F52.3秒をマーク。7月6日のCWでは3頭併せの真ん中で手応えに余裕ある動きを見せており、坂路でもトラックでもしっかり動けている。調教量は決して多くないが、十分に動ける態勢が整っている。

【7月17日(日) 福島芝1800m(牝)】

ホウオウジュビリー(牝、父リアルスティール母レトII、栗東・音無秀孝厩舎)

 2020年セレクトセール当歳にて、2300万円で落札されたリアルスティール産駒。同厩舎で管理され、未勝利だったドゴンとは父も性別も違うということもあってか、性格は全然違うようだ。

 本馬は4月29日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩して、ゲート試験合格後に一度放牧へ。再入厩してからは坂路で4F52.6秒をマークするなど、スピードがあるところも見せている。7月6日のCWで3頭併せの一番内。体重の軽い松若風馬騎手(レースは戸崎圭太騎手)が跨っていたこともあるが「手応えは一番良く見えた」と音無秀孝調教師。さらに「わざわざ福島まで連れて行くんだし、結果を出して欲しいですね」と期待の大きさを示すコメントを出している。

【7月17日(日) 福島芝1200m】

ペースセッティング(牡、父Showcasing母ジェットセッティング、栗東・安田隆行厩舎)

 海外で活躍するShowcasingの産駒にはモーリスドゲスト賞(芝1300m)などG1で3勝を挙げたAdvertiseやサセックスS(芝1600m)でG1を制したMohaatherなどがいる。

 本馬は6月9日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩して、6月17日にはゲート試験を合格。その後も在厩で調整を進め、6月22日の坂路では4F52.4秒をマーク。7月6日のCWでの併せ馬は北村友一騎手(レースは三浦皇成騎手)が跨り、プロキオンSに出走したメイショウウズマサとの併せ馬。追走したにもかかわらず、最後は並びかけていくところまで持ち込んでおり、新馬としては十分な動き。スピード、パワーともに勝ち負けするに十分なものを持っているといってよいだろう。

(取材・文:井内利彰)

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