2日間にわたって開催される「セレクトセール2022」が11日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。
1歳馬
セッションとなる本日は233頭が上場され、222頭が落札。1日の総売上は128億7000万円(以下、金額は全て税抜で表記)で、従来の最高額だった昨年の116億3800万円から約10.6%増で歴代最高売上を更新した。落札率は95.3%、1頭平均は5797万円だった。
1億円を超える高額落札馬は25頭(昨年は28頭)で、その中でも最高落札額となったのは「
モシーンの2021」(牡、父
モーリス)。「ダノン」の冠名で知られる(株)ダ
ノックスにより4億5000万円で落札された。
母モシーンは豪G1・4勝で、半姉に重賞を3勝した
プリモシーンがいる。
2番目の高額馬は「
ジェイウォークの2021」(牡、父
ドゥラメンテ)。ツーワンレーシングが3億円で落札した。
母ジェイウォークは米G1・2勝馬で、当馬はその初仔にあたる。
牝馬の最高額は「
コーステッドの2021」(牝、
父ダイワメジャー)で、サイバーエージェント社長の藤田晋氏が2億1000万円で落札した。母は米G1馬で、半兄に今年の
共同通信杯勝ち馬
ダノンベルーガがいる血統。
今年の
日本ダービー馬
ドウデュースなど活躍馬を多数輩出してきた
ハーツクライのラストクロップにも注目が集まり、上場6頭のうち3頭が1億円以上の値を付けた。中でも最高額は「
スパニッシュクイーンの2021」(牡、
父ハーツクライ)で、藤田晋氏が1億7500万円で落札した。
藤田氏は初参戦だった昨年、初日だけで落札金額が15億円を超えるなど話題となったが、今年に関しても初日だけで9頭(1億超え4頭)を落札し、金額は11億4400万円に上っている。
その他では、GI戦線で活躍中の
ステラヴェローチェが近親にいる「
アウェイクの2021」(牡、父
エピファネイア)が2億5000万円、
日本ダービー馬
レイデオロの初年度産駒で
マイルCS覇者
ステルヴィオを半兄に持つ「
ラルケットの2021」(牡、父
レイデオロ)が2億2000万円、GIIを3勝した
シャケトラの半弟「
サマーハの2021」(牡、父
リアルスティール)が1億8000万円で取引されている。