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函館2歳S・G3」(16日、函館)
世代最初のJRA2歳重賞は、鮮烈デビューを決めた
クリダームが主役を務める。好位追走から抜け出す、正攻法のレースで完勝。今年の函館新馬戦(6F)でトップとなる1分9秒5で走破し、昨年新設された愛馬会法人「インゼルサラブレッドクラブ」(馬主名義はインゼルレーシング)の記念すべき門出を飾った。
勢いに乗っての重賞挑戦だ。中間の調整も順調で、1週前には函館Wで5F70秒8-40秒5-12秒4を刻み、大きく先行した
ルクスレジーナ(3歳未勝利)を楽々3馬身突き放した。騎乗した荻野琢(レースは
武豊)は「先週までの反応はイマイチだったけど、きょうはさすがの動き。このひと追いでスイッチが入ると思う」と納得の表情だ。
担当する榎本助手は「馬体重は前回と同じぐらいだけど、いい体になっています」と成長を実感。初戦は返し馬から前向きな走りを見せていたが、この中間は落ち着き払っているという。「
テンションが上がりやすいので、気をつけて扱うことで気持ちを
リセットできました」とうなずいた。
株式会社インゼルレーシングを立ち上げたのはキー
ファーズの松島正昭氏(代表は娘の悠衣氏)。ダービー馬
ドウデュースと同じ
武豊×
ハーツクライ産駒が、夏の函館で鮮やかに躍動する。
提供:デイリースポーツ