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【函館2歳S】島田助手“ラスト函館”に臨む ニーナブランドで果たす夏のリベンジ

デイリースポーツ
  • 2022年07月13日(水) 06時00分
 「函館2歳S・G3」(16日、函館)

 22年11月に定年を迎える島田豪宣助手(64)=美浦・高橋裕=が、ニーナブランドと臨む一戦に意欲を燃やしている。当地では93年にゴールデンアイ函館記念を制しているが、20年の函館2歳Sルーチェドーロで悔しい首差の2着。自身の“ラスト函館”にリベンジの好機を得た名物助手が、素質豊かな2歳牝馬をきっちりと仕上げ切る。

 高橋裕厩舎で腕を振るう島田助手は、北海道森町出身の64歳。22年11月に定年を迎えるため、この夏が最後の函館遠征だ。

 この道50年の大ベテラン。音無師や浅見秀一元調教師とは騎手候補生時代の同期だった。身長が伸びて騎手にはなれなかったが、候補生時代、そして調教助手転向後にカシュウチカラ(1979年天皇賞・春)やドクタースパート(89年皐月賞)、トーワトリプル(89年NHK杯)などに携わり、“準地元”の当地でも93年にゴールデンアイ函館記念を制した。

 2年前にはルーチェドーロ函館2歳Sに挑んだが、首差かわされて2着。「俺が定年まではあの馬がいるから安泰と思っていたけど、地方に行っちゃった。これで俺も終わりかと思った」と懐かしみながら、「でも、ニーナブランドに出会えたし、こういうチャンスがあるのはありがたいね」と、定年間近の新たな出会いに感謝を寄せている。

 鞍上は横山和。キャリアが長いだけあり、横山家とは3代に渡って関わってきた。「横山富雄(元)騎手にも、典弘騎手にも勝ってもらったし、武史も勝った。あとは和生だけだな。勝ったら全員になるね」と豪快に笑った。

 「北海道はいいイメージ。順調なのが何よりだよ」とニーナの態勢は万全。思い入れの深いラスト函館で、勲章をまた一つ加えてみせる。

提供:デイリースポーツ

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