「
函館2歳S・G3」(16日、函館)
オーナーである『インゼルレーシング』の重賞初挑戦初Vが懸かる
クリダームは、
武豊を背に函館芝で3頭併せを敢行した。
マジカルステージ(4歳2勝クラス)、
ゲイングラウンド(3歳未勝利)を4馬身追走する形でスタート。前進気勢の強い馬だが、道中の折り合いはピタリ。直線で内に潜り込み、徐々に前との間合いを詰めていくと、最後は少し内にモタれながらも、2頭と馬体を並べてフィニッシュした。
5F68秒6-39秒0-11秒7。
武豊は「少しわがままなところはあるけど、動きは悪くなかった」と、まずまずの感触。「もっと
テンションが上がるかなと思っていたけど、そこまで気にはならなかった」と続け、動き自体よりも落ち着きが出ている点を評価した。
見守った須貝師も「理想通りの攻め馬ができた」と納得顔。「状態はずっといい。この中間は滞在で落ち着いているからね。前に馬を置いても折り合いはスムーズでした」と精神面での問題なしもアピールした。
「デビュー戦は期待通りの結果を出せたし、前向きでスピードがある。(
函館2歳Sの)過去の勝ち馬と比べても、そういうレベルにある」と鞍上。97年覇者
アグネスワールド(当時は函館3歳S)を引き合いに出すほど、高い素質を感じている。類いまれな速力を発揮して、世代最初の重賞ウイナーに輝いてみせる。(山本裕貴)
提供:デイリースポーツ