「
函館記念・G3」(17日、函館)
飛び散る泥も何のその、白い馬体を躍動させ、7番人気の
ハヤヤッコが19年
レパードS以来となる重賞Vを決めた。ダートに続き芝でも初タイトルを射止めた白毛馬は、次なる目標に
札幌記念(8月21日・札幌)を
ロックオン。同じ毛色の
ソダシとの競演は、大きな盛り上がりを見せそうだ。
ファンの熱い声援をその背に受け、函館開催フィナーレを締めくくったのは7番人気の
ハヤヤッコ。白毛初のJRA重賞勝ち馬が、3度目の芝重賞挑戦で最高の実りを手にした。
力のいる馬場が味方となった。後方から進むことが多かったこれまでとは一転、内枠を利して好位6番手につける行きっぷりの良さ。荒れた内ラチ沿いも苦にせず、直線入り口では早々と先頭へ。直線で
マイネルウィルトスが迫ってきたものの、危なげない走りでゴールを駆け抜けた。
返し馬の感触から「この馬場は合う」と浜中の期待は高まっていた。「1角まで周囲にスペースがあったし、3角でも外へ持ち出す時にスペースがあった。勝つ時はこういうもんですよね。今まで乗った白毛の中で、背中の感触は一番いい馬でした」と手応え通りの結果に目を細める。
例年なら出身地の小倉で騎乗している鞍上だが、今夏は
函館スプリントS(
ナムラクレア)の騎乗を機に函館に滞在。オープニングとフィナーレを締めくくる最高の結果に「大きいところを2つ勝たせてもらえて良かった」と笑みがはじけた。
国枝師は「こういうレースができると選択肢が広がる。涼しい函館で馬の体調が上がっていたし、浜中君がうまく誘導してくれた」と相好を崩した。次戦に予定する
札幌記念には、2歳年下の
ソダシも参戦。“白毛馬対決”が実現すれば、ファン垂ぜんのドリームマッチとなりそうだ。
提供:デイリースポーツ