「
中京記念・G3」(24日、小倉)
近走はやや精彩を欠いている
カテドラルだが、21年のこのレースでは後方から追い込んで小差2着に好走。実力があるのは間違いないだけに、気持ちひとつで変わり身があっていい。夏場に調子を上げるタイプらしく、新コンビを組む団野が騎乗した最終追い切りの動きも上々。得意の舞台で復活ののろしを上げる。
浮上のきっかけをつかみたい。その意気込みが伝わる最終リハだった。新コンビを組む団野を背に、
カテドラルは栗東CWに登場。「今回は調整パターンを変えて、2週続けて坂路で追い、直前はコースでジョッキーに乗ってもらいました」と
池添学師。見慣れないコースでの最終リハは新鮮に映った。
向正面から徐々に加速を開始すると、しまい重点にペースアップ。それでも鞍上の手綱は持ったまま。軽快な動きで6F86秒5-36秒9-11秒3をマークした。団野は「結構、かむと聞いていました。テンから行き過ぎるというわけではありませんが、途中からすごくかみ始めて…。それでも、背中のいい馬で、状態は良さそう。息遣いも良かった」と内容に合格点を与えた。
21年のこのレースで2着に好走。直近3走は21年と全く同じローテだが、前走の
安田記念は見せ場もなく18着に敗れた。「最近はスタートがひと息で後ろから。その時点で馬がファイトしない。ポツンとなると、やる気を出せない」とトレーナーは敗因を分析する。
復活へ向けて、前回装着したブリンカーを外し、再び小倉芝9Fの舞台へ。指揮官が「成績からも夏場がいい馬。自分から動いた方がいいタイプなので、小回りコースも合っている。(前走より)斤量も1キロ軽減。結果を出したい」と意気込みを語れば、鞍上も「スタートが遅いので一歩目を大事に。去年、ユーイチさんが乗ったようなイメージで乗りたい」と好走シーンを描く。陣営の思惑がかみ合えば、実力馬の一変は十分あり得る。
提供:デイリースポーツ