今週の開催は「福島・小倉・札幌」のローカル3場。
北海道シリーズは今週から函館から札幌替わり。そして今週で福島と小倉は一休みとなる。重賞は日曜日にひとつ。昨年に続き今年も小倉競馬場開催となるハンデGIII・
中京記念(芝1800m)である。
御存知のとおり、通常の
中京記念は、中京競馬場開催の芝マイルレース。しかし一昨年は阪神競馬場の芝1600m、昨年と今年が小倉競馬場芝1800m開催となっている。
ということで過去10年データは裏付けとはなりづらい。今回は昨年開催分と、今年7月開催分の小倉芝1800m戦のデータを使って傾向とヒントを導き出していく。
1.同じ舞台の昨年はどんな結果だった?
まずは、同じ小倉芝1800m戦で行われた昨年の結果を振り返っておこう。
昨年は7月18日、12頭立ての開催。Aコースを使い続けた最終日だった。朝に雨が降って若干時計のかかる馬場。1番人気の
アンドラステ(当時牝5・川田・54キロ)が期待に応えて1着。時計は1分46秒2。先行して最後は4分の3馬身差つけての勝利だった。1番人気だったが単勝オッズは4倍台。ほかにも2番人気
ボッケリーニ・3番人気
ロータスランドが同じ単勝オッズ4倍台。人気上位としては3頭が競っていたのだ。
結果、2着は6番人気
カテドラル(当時牡5・福永・56キロ)、3着は
クラヴェル(当時牝4・横山典・52キロ)。緩やかなペースで進むなか、最後は上りの脚をキッチリ使えていた馬が上位となる。今年も先行・中団から33秒台の速い上りを使える馬は良さそうだ。
昨年惜しくも4着だった
ミスニューヨークなども、今年は若干ハンデアップになりそうだが展開次第では上位進出ありそう。ちなみに今年の出走馬のなかで、近3走以内に芝マイル戦以上で上り33秒台を使えているのは、
ミスニューヨーク、
ヴァリアメンテ、
シャーレイポピー、
ベレヌス、
アーデントリー、
ワールドウインズ、
スーパーフェザーなどがいる。
2.狙いは芝1800m1分45秒台経験馬?
今年7月の3回小倉開催はすでに3週6日分が終わっている。
中京記念と同じ芝1800m戦だったのは、2歳新馬から2勝クラスまで全部で12レース。
頭数は最少が6頭で最大が16頭立て。もっとも時計が速かったのは開催初日の1勝クラス芝1800m戦。タイムは昨年の
中京記念より速い1分45秒5だった。明らかに前傾のラップで、ペース速すぎた逃げ2頭は沈んだものの、先行勢は止まらなかったレースだ。
ただ1勝クラスでも開催が進むごとに時計はかかるようになってきている。ラップも前傾から明らかに後半の上り勝負になる。今年も良馬場開催であれば1分46秒台前半、ペース速くなれば45秒台決着になるだろう。近5戦以内で右回りの芝1800mを45秒台の経験があるのは
スーパーフェザー、
ヴァリアメンテなど。馬場違えば状況も変わるが、これらが人気薄ならば面白い存在となるだろう。
3.注意しておきたい枠は?
同じく今回の小倉開催では、新馬戦と未勝利戦が8レース。それを除いた1勝クラスと2勝クラス戦は全部で4レースだけだ。それ以上のクラス戦は行われていない。
ちなみにこの4レースでは、すべて7枠もしくは8枠が馬券に絡んでいる。さらに2枠と6枠も2回ずつ。1.4.5枠が不振という状況だ。ただそれらは10〜11頭立てだったので、今回のように多頭数になるとどうなるかわからない。
それでも今回と同じ小倉芝1800mで行われる2月のGIII
小倉大賞典でも3年連続で8枠が馬券になっているので、やはり8枠は注意しておきたい枠のひとつとなるだろう。
騎手としては、今開催・小倉芝1800m12レース中、福永と川田と北村友が2勝ずつ。福永と川田はレース出走予定。ほかは幸、和田、秋山真、岩田望、今村、藤懸とすべて違う騎手が1勝ずつ勝っている。
以上のデータから、総合すると軸候補は
ミスニューヨーク、
シャーレイポピー、
ファルコニアあたり。相手に
スーパーフェザー、
ヴァリアメンテなどを注意しておきたい。
(netkeiba編集部)