競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
今年初めてのJRA2歳重賞・
函館2歳Sを勝った
ブトンドール(牝、
池添学)。初戦とは違って道中は後方からのレースだったが、直線に入ると外からグイグイ伸びて、逃げ切りを狙った
クリダーム(牡、須貝)をゴール前できっちり1馬身4分の1かわしてV。
池添学師&鮫島駿Jは
カイカノキセキで2着だった昨年の借りを返して、トレーナー、ジョッキーともに2歳重賞初制覇を決めた。レースを振り返って、師は「適度に時計がかかったり、展開が向いたりした面はありましたが、いい内容で勝ってくれました。これなら距離が延びてもやれそうです。マイルまではこなしてほしいと思っています」と話した。いったん放牧に出して、次走は未定。
同レースで2着の
クリダームは
小倉2歳S(9月4日・小倉、芝1200m)へ向かう。須貝師は「まだ2歳だし、パンとしていない現状でよく頑張ってくれている」とレースぶりを高く評価。スピード能力は高く、重賞初制覇のチャンスは十分だ。また、僚馬で6月の阪神新馬戦(芝1800m)を勝った
カルロヴェローチェ(牡)は
札幌2歳S(9月3日・札幌、芝1800m)を予定。
16日の福島新馬戦(ダート1150m)を快勝した
シナジーエフェクト(牡、坂口)。スッと好位に付け、4角で外へ膨れてきた馬の影響を受けながらも、ゴール前できっちり差し切ってV。着差(半馬身)以上に強い内容だった。今後について、師は「放牧に出します。距離が延びても対応できそうなレース運びでしたし、今後が楽しみです」とさらなる成長を期待した。
10日の小倉新馬戦(芝1800m)で9着だった
ラッキーライラックの全弟
シリンガバルガリス(牡、松永幹)は放牧へ。師は「ずっと促しつつの追走でしたが、ラストは脚を使っていました。レースを覚えてくれば」と今後の成長に期待を寄せた。
3日の福島新馬戦(芝1200m)を勝った
チカポコ(牝、西園正)は
小倉2歳Sへ。(馬三郎栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ