船橋競馬場(曇・稍重)で行われたスーパース
プリントシリーズファイナル・第12回
習志野きらっとスプリント(S1・1000m)は、1番人気の
ギシギシ(
笹川翼騎手)が、ゴール寸前で3番人気の
キモンルビーを差し切って重賞初制覇を飾った。勝ち時計は59秒2、クビ差2着が
キモンルビー、2馬身半差の3着に追い込んだ5番人気の
ブンロートが入った。逃げた2番人気の
コパノフィーリングは7着に終わった。
勝った
ギシギシは父アルデ
バランII
母ラーニー(
その父ハーツクライ)牡4歳鹿毛馬、大井・
栗田裕光厩舎の管理馬。通算成績16戦9勝、重賞初制覇を飾った。
レース後のコメント
1着
ギシギシ(
笹川翼騎手)
「1000mで4コーナーからあの距離というのは結構絶望的なのですが、この馬が最後しっかり伸びることは自分も分かっていましたので、馬を信じて一生懸命追うだけでした。
厩舎の皆さんであったり、それこそ矢野騎手が大切に育ててきた馬なので、軽い気持ちでは乗れないなというのが、自分の中ではありました。
追い切りにも乗せてもらって、コンタクトを取って、勝っても負けてもしっかりとした競馬をしようと競馬に挑みました。
中央競馬の馬が相手でも私は十分にやれるのではないかと今日感じさせてもらいました。私の一つの経験値というか、財産になりました。本当にこの機会を与えてもらってありがたく思っています。
もちろん素質のある馬だと思いますし、正直1000mは少し忙しいかなと思いましたが、また大井の1200mだったり、それこそ盛岡の1200mだったりとあるので、そういう路線だったら、かなり上位の馬ではないかなと感じました。
(鞍上が)矢野騎手でなくて申し訳ないですが、今日は勝たせてもらってありがたく思っています。今後もこの馬のことを応援してあげてください。どうもありがとうございました」
1着
ギシギシ(
栗田裕光調教師)
「この馬、本当に強いですね。次走は未定ですが、最大目標の
JBCスプリントを目指してやっていきます」
2着
キモンルビー(
御神本訓史騎手)
「早めに動いてクビ差かわされてしまいましたが、勝つならあの乗り方だと思っていました」
3着
ブンロート(
本田正重騎手)
「周りは皆速いけど、最後はいい脚できていますし走る馬です。今日の感じだと、1200mの方がいいかなと思いました」
4着
カプリフレイバー(
真島大輔騎手)
「今日は出負けしましたが、それが逆に良かったと思います。あの2頭についていったら、やめている可能性もありました」
7着
コパノフィーリング(
森泰斗騎手)
「展開がきつかったですし、逃げたことが良くなかったかもしれません。スタートが良く、行ける感じでした。それにしてもオーバーペースでしたし、枠の並びも今日は良くありませんでした」
(取材:小島友実、中野雷太)
ラジオNIKKEI