「
関越S」(30日、新潟)
1年1カ月ぶりに
ナイママ(牡6歳、美浦・武藤)が戦列に復帰する。昨夏の
巴賞3着後、屈腱炎を発症。長期休養を振り返り、武藤師は「これから、という時にね。でも、
巴賞3着があったからこそ、待てたと思う」と感慨深そう。
相馬眼の第一人者、故・岡田繁幸氏に見いだされ、ホッカイドウ競馬からデビューし、
札幌2歳Sで2着に好走。
皐月賞を前に中央に入厩するも長く勝てない日々が続いたが、4歳夏に五稜郭S(函館)で約2年ぶりに勝利すると、続く
札幌日経オープンでも3着。陣営は「時計のかかる洋芝が活躍できる場所」と認識した。
この中間は牧場でもしっかり乗り込まれ、7月上旬に帰厩。27日には美浦坂路で4F54秒0-39秒3-12秒9。トレーナーは「ウッドでビシビシやれてないし、正直、新潟のパンパンの馬場では…。まずは次につながる競馬を。まだ体は若いし、これからまた、頑張ってほしいからね」と、はい上がってきた6歳馬に優しいまなざしを向けた。馬名はお釈迦さまの言葉「あるがまま、ないがまま」に由来。亡きオーナーの「何事も自然体で」の思いを胸に、復帰戦を見届けたい。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ