スマートフォン版へ

【アイビスSD】状態文句なし! 体形、そして走法も直線競馬向きのシンシティに重賞初制覇のチャンス/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2022年07月29日(金) 18時01分
 先日まで米オレゴンで行われていた世界陸上。連日、繰り広げられた熱戦にくぎ付けになったファンも多かったのでは。

 というところで、こんな場面を想像してほしい。もし100メートル走がオープンレーンでの競走だったら、と。1レーンの選手が8レーンのほうへ切れ込みながら進んで、真っすぐ走り切った選手と互角の勝負をする――。そんな姿をイメージできるだろうか?

 記者の答えは「NO」。しかし、競馬ではこのハードミッションを実際にやってのける馬がいる。例えばアイビスSD(31日、新潟芝直線1000メートル)に出走するシンシティだ。

 陸上の100メートル走と同じストレートコースの新潟芝1000メートルで行われた前走の韋駄天Sは内枠5番からのスタート。担当の菅藤助手も「枠がどうかと思っていました」と半信半疑の思いを抱えながらの参戦だった。が、好発を決めると外ラチに向けて猛ダッシュ。これが芝初挑戦とは思えないスピードを見せてハナを叩いたのだ。

「隣の馬(6番スティクス=10着)も速くて競る形に。その分、最後は苦しくなりましたが、ジョッキーは“止まっていなかった”と」

 外枠発進だった上位2頭(16番マリアズハート、12番ロードベイリーフ)より距離ロスの多い競馬をしながら3/4+クビ差の3着。直線競馬への適性を十分に示してみせた。

 となると、枠順以外にも当舞台の好走には大事なポイントがあるのか? 菅藤助手はこんな意見をくれた。

「テンに押っつけると最後に(脚が)なくなるイメージ。その分、スタートは大事だと思います」

 そして、シンシティにはこの点にアドバンテージがあるとも。

「ゲートは一緒くらいなんですけど、とにかく二の脚が速い。脚が短い分、回転が利いてスピードに乗りやすいんです。だから、他の馬より楽に行けるんじゃないかと」

 もちろん、初重賞制覇へ向けて状態面も文句なしだ。「暑い時期でもまったくカイバが落ちませんし、1週前に速い時計(坂路4ハロン50.4-12.1秒)を出した後でもケロッとしていました。プラス体重でいけそうなのは好材料ですね」と上昇ムードが漂っている。

 体形、そして走法も直線競馬向きのシンシティ。絶好枠を引き当て、持ち味をフルに生かせる形なら、強敵相手でもチャンス十分なのでは。勝利した暁には、世界陸上のMC織田裕二ばりに「キターッ」と歓喜の雄たけびを上げたいと思っている。

(栗東の馼王野郎・西谷哲生)

東京スポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す