競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
23日の小倉新馬戦(芝1200m)を勝ったイギリス産馬の
ヤクシマ(牡、寺島)。前半は中団でじっくりと脚をためて運び、直線で外へ持ち出すとメンバー最速の上がり3F33秒7の末脚で一気の差し切りを決めた。
師は「いい末脚を使ってくれましたし、ああいう競馬ができて良かったです」と笑顔で話した。レース後に放牧へ。次走は当初
フェニックス賞(8月13日・小倉、芝1200m)を予定していたが、師は「左前脚に疲れが出たので、
フェニックス賞をやめて、目標を
小倉2歳S(9月4日・小倉、芝1200m)にしました」とコメント。時計以上にインパクトのある勝ちっぷりで、距離が延びても対応できそうな内容。今後のさらなる活躍が楽しみだ。
次週の注目馬は2頭。
新潟は8月7日の5R(芝1600m)を岩田望Jで予定している
サクソンウォリアー産駒のアイルランド産馬
フォミルマジック(牝、藤原、
母ビーウィッチド)。1週前の28日は鞍上を背に、栗東CWで僚馬
スカリーワグ(4歳2勝クラス)と併せて、6F85秒5-37秒8-11秒5をマーク。半馬身遅れたが、しまいは上々の切れ味を見せた。
田代助手は「入厩してから1カ月以上じっくりと乗り込み、徐々にしまいの反応が良化してきた」とここにきての成長ぶりに目を細める。「ゆったりとした走りで、広いコースのマイル戦は合いそう。メンタルが強く、長距離輸送や初めての場所(新潟競馬場)も心配していない」と期待を寄せた。
札幌は8月6日の芝1200mを鮫島駿Jで予定している
ヴェラグエリエロ(牡、高柳大、父
レッドファルクス、
母ウララカ)。鞍上は今年の函館開催の2歳戦で最多の6勝を挙げており、頼もしい存在。いやが上にも期待は膨らむ。師は「函館でゲート試験を合格。入厩当初から比べると、だいぶ目方が増えて馬体がしっかりとしてきました。セール出身馬でスタートは速く、動きも上々。初戦から楽しみです」と初陣Vを意識した。
24日の福島新馬戦(芝1200m)を勝った
アウクソー(牝、安田隆)は放牧へ。次走は未定。6月の阪神新馬戦(芝1400m)を勝って放牧中の
オリオンネビュラ(牡、橋口)も復帰は秋以降になりそうだ。(馬三郎栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ