出世レースとして名高いレースで、過去には
ホッコータルマエや
インカンテーションなどがこのレースから大きく育ち、また
アジアエクスプレスや
クロスクリーガーなども優勝馬に名を連ねている。
ユニコーンS、あるいは
ジャパンダートダービーなどオープン級でもまれてきた馬が強いレースだが、過去5年では5番人気以下馬が4勝。1番人気馬は1勝2着1頭3着1頭とやや苦戦傾向にある。
◎
タイセイドレフォンは弥富特別の優勝馬。先行力があって、内々で競馬ができるのが強みだ。ダートコースで大きく崩れたのは東京マイルの
ヒヤシンスSのみで、コーナーを4回まわるコースでは5戦して3勝2着2回。左回りも2度経験しており、問題はなさそう。今回の舞台は、最後の直線が坂のない354m。今回はキャリアの浅い馬同士の組み合わせ。加えて、逃げ、先行馬が多くペースが読みにくい面があるものの、この馬の器用さは大きな武器になりそうだ。
〇ハピは鳳雛S優勝馬。このときは後方から外を回って
タイセイドレフォンを2馬身突き放している。強烈な末脚が武器だが、前走の
ジャパンダートダービーは水が浮くような不良馬場の中、1週目ゴール板前を最後方通過ではさすがに苦しかった。それでも、向こう正面から外を回りながら追い上げ、最後まで脚色は衰えずメンバー最速の上りタイムを記録した。スムーズなレースができれば逆転まで。
▲
ホウオウルーレットは
いわき特別優勝馬。最後の直線では古馬を相手に一気に突き放してコースレコードタイという優秀なものだった。
オメガパフュームの半弟という血統でもあり、スケールの大きさを感じさせる1戦だった。青竜S以降は控える競馬を試されており、その期待にしっかりと応えているあたりに豊かな将来性を感じさせる1頭だ。
ほかにも伏兵が多数。
関東オークス2着△
ラブパイロー、ダート2戦2勝△
ギャラクシーナイト、堅実な△
ヘラルドバローズ、先行力がある△
インディゴブラックあたりも侮れない。