「
関屋記念・G3 」(14日、新潟)
ただ今、札幌出張中。我が故郷での競馬開催は、何年経っても胸が高まるものです。
夏の札幌競馬の楽しみは、何と言っても好素材が集う新馬戦。7月31日の札幌5R(芝2000メートル)には、関東記者の評価が高かった
ウインアイオライト(牝2歳、美浦・手塚)が登場。どんなものかと注目して見ていましたが、結果はまさかの4着に敗れました。
スッと2番手に取り付くも、まだ体力が付き切っていないのか、平たんの直線でつまずいて失速。レース後、松岡騎手は「まだ若くて、道中は渋い。直線では、手前を変えると
バランスを崩してつまずいた」とコメント。今後の成長に期待したいところです。
同馬が注目を集めた背景には、
関屋記念に出走する全兄
ウインカーネリアンの存在があるからでしょう。昨年4月の
ダービー卿CTを右前挫石のため出走取消。約1年の休養を余儀なくされましたが、復帰戦の
六甲S(6着)を叩いて
谷川岳S-
米子Sを連勝。ここにきてメキメキと頭角を現してきました。
この血統は、「社台」×「ラフィアン」のアウトブリード。万能型
スクリーンヒーローを父に持ち、
母コスモクリスタルは98年
スプリンターズS覇者
マイネルラヴ×95年函館3歳S3着馬
クリスチャンネーム(この馬はノースヒルズ所有でしたが)のスピードを受け継いだス
プリンター。陣営にとって、この配合から良質のマイラーが出たのは期待通りと言えるでしょう。
やはり、肝になるのは
父スクリーンヒーロー。
ゴールドアクターや
モーリス、本馬に受け継がれた成長力は素晴らしいものがあります。完成までに時間を要しても、本格化すれば大輪の花を咲かせる可能性は十分。本当の勝負はこれからです。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ