6月27日〜8月8日まで海外渡航届を出していた
クリストフ・ルメール騎手が今週から日本での騎乗(土日ともに新潟)を再開する。計3鞍のメイクデビューにも有力どころがスタンバイしており、それぞれのレースぶりに注目だ。
【8月13日(土) 新潟芝1600m】
◆
エナジーチャイム(牝、父
エピファネイア、
母カリンバ、美浦・
手塚貴久厩舎)
母は中山の芝1800mでデビュー勝ち。近親には
ワールドエース(
マイラーズC)、
ワールドプレミア(GI・2勝=
菊花賞、
天皇賞・春)、
ヴェルトライゼンデ(
鳴尾記念)などがいる。先週の追い切りは坂路で4F53.3-12.2をマークした。
「小柄な牝馬で気が入りやすい。調教でもムキになるところがあるし、そこに気をつけながら坂路を主体にしたメニューで仕上げてきた。前半は急がせず、しまいに脚を使うような競馬をさせたいと思っています」と
手塚貴久調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
【8月13日(土) 新潟芝1400m(牝馬)】
◆
アイリッシュパール(牝、父
サクソンウォリアー、
母ホームカミングクイーン、美浦・
栗田徹厩舎)
母は英1000ギニーの勝ち馬。2歳上の半姉に
Shale(愛G1・モイグレアスタッドS)がおり、伯父にカルティエ賞の
年度代表馬(2007年)に輝いたDylan Thomas(愛ダービー、
凱旋門賞など愛仏英のGIを6勝)、いとこに
Serpentine(英ダービー)がいる。
順調に追い切りの本数を重ねており、7日の日曜日にもウッドチップコースで6F86.3-11.7をマーク。今週は輸送の対策として早めに新潟入りする。「スピード能力が高そう」と
栗田徹調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
【8月14日(日) 新潟芝1800m】
◆
サスツルギ(牡、
父ハーツクライ、
母スノーパイン、美浦・
木村哲也厩舎)
5歳上の半兄に
タワーオブロンドン(
スプリンターズS)がおり、いとこに
ディーマジェスティ(
皐月賞)や
Sobetsu(仏G1・サンタラリ賞)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで長めを乗り、
ゴールデンシロップ(今週の
関屋記念に出走予定)を追走する形からラスト1Fを11.6で伸ばした。
「いいフットワークをしているし、乗り手の感触も悪くない。体が大きいぶん、まだ緩さを残しているけど、しっかりと状態を上げていきたいと思います」と太田調教助手。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
【8月13日(土) 札幌芝1500m(牝馬)】
◆
ハッピーミーク(牝、父
ファインニードル、
母アモーレエテルノ、美浦・
尾関知人厩舎)
現3歳の半兄に
ヴェローナシチー(
京都新聞杯2着、
京成杯3着)、叔父に
シュペルミエール(
日経新春杯3着)がいる。ゲート試験に合格してからも美浦で乗り込み、先週の追い切りはウッドチップコースで古馬を相手に6F67.5-12.2をマークした。
「本数を重ねるごとに良くなっているし、水準以上の仕上がりには持ってこられたと思う。素直で真面目だし、競馬に行っても自分の力は出せそうなタイプ。まずは洋芝での走りを見てみたいですね」と
尾関知人調教師。鞍上は
吉田隼人騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)