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【フェニックス賞】オープン初制覇狙うウメムスビ 父ファインニードル譲りの反応の良さとスピード/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2022年08月10日(水) 18時01分
 今年3月のUAEダービーを快勝し世間をアッと言わせたクラウンプライドを始め、開業3年目にして有力馬を次々と重賞戦線に送り出す新谷厩舎。今年の2歳馬もデビューを迎えた5頭中4頭がすでに勝ち上がりを決めて順調な滑り出しを見せている。

 本稿の主人公ウメムスビ(牡)も2戦目の7月2日小倉芝1200メートルで未勝利を突破。新種牡馬・ファインニードル産駒としてJRA初勝利を挙げているのは周知のとおり。土曜(13日)小倉9Rフェニックス賞(オープン、芝1200メートル)で2勝目とオープン初制覇を狙う。

 初戦の中京芝1200メートルは単勝1.4倍の圧倒的1番人気に推された勝ち馬・プロトポロスに3馬身半差離される完敗を喫したが、自身も後続に3馬身半差をつけ能力の一端は見せたウメムスビ。2戦目は終始余裕のあるレース運びで着差以上の完勝。新谷厩舎の松田助手は「逃げなくても競馬ができたのは大きいですね。速い時計にも対応できたし、いろいろと収穫の多い一戦でした」と快勝劇を振り返る。

 日本馬として史上初めてドバイワールドカップを制したヴィクトワールピサを始めこれまでの競馬人生で数々の名馬の調教に携わり、敏腕調教助手としてトレセン内でその名を知られる松田助手。

 その彼をして「普段から扱いやすくてオンとオフの切り替えが早い馬ですね。調教でもいい反応をしていますし、乗り手の指示にしっかり応えられるというのは、オープンに上がる馬が必ず備え持つ素養ですよ」と言わしめるほどウメムスビは高い資質を持つ。

ファインニードルにまたがったことはないですが、ラストは確実に脚を使うイメージ。ウメムスビの反応の良さとスピードも父親譲りのものでしょう」と最大限の賛辞を贈る。スプリントGIで通算2勝を挙げた父ファインニードルに迫る活躍が見られるのか。おのずと期待は高まってくる。

「この中間で馬体もだいぶボリュームアップしていますし、前走を見ても小倉の馬場にはマッチしていますからね。普段はおとなしくても競馬に行くとまだ少しカーッとなるところがあるので、その辺をどれくらい我慢できるかでしょうね」と次走に向けての見通しを語る松田助手。先々を見据え、まずは今週の小倉で確実に賞金を加算したいところだ。

(鈴木邦宏)

東京スポーツ

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