「
小倉記念・G3」(14日、小倉)
ニュータイプに変ぼうした姿を印象付けるように
ジェラルディーナが10日、栗東CWで弾んだ。主戦の福永が騎乗し、攻め駆けする
ラウダシオン(5歳オープン)に3馬身先行し、直線で外に併せてG1馬との競り合いへ。強めに追われた相手に対し馬なりで首差先着。6F83秒7-36秒8-11秒3をマークした。
鞍上は「良かったですよ。イメージ通り」と満足そうにうなずく。「昔は線が細くて切れ味があるという感じでしたが、重厚感が出て長くいい脚を使えるようになりましたから」と成長を実感する。
ひ弱さを残していた以前からの進化は、前走の
鳴尾記念2着でも示されていた。スタートしてからの出脚は鈍く0秒1差及ばなかったが、大外からしぶとく末脚を伸ばしての重賞初連対だった。「少しずつ変わってきた感じで、成長してくれました。あとはそれに合わせて騎乗するだけ」と、既にVへのイメージも固まっている。
斉藤崇師も順調さを伝える。最終デモを見届けると「確認程度の追い切りでしたが、折り合っていましたし、後ろから(併走馬が)来ても反応してくれた。昨年よりも落ち着きが出てきたし、全体にしっかりしてきた」と目を細めた。
母は3冠牝馬の
ジェンティルドンナで、父はG1・6勝の
モーリス。父母を合わせてG1・13勝という超良血馬が着実に成長を遂げた。新たな持ち味である重厚感を最大限に生かし、待望の重賞Vへ突き進む。
提供:デイリースポーツ