サマー2000シリーズの第3戦。小回りコースで行われるハンデ戦ということもあって難解なレースが続いている。昨年も1番人気馬が掲示板を外し、6、5、8番人気の組み合わせで3連単馬券は10万円近くなった。確固たる軸馬不在の今年も波乱含みの1戦になりそうだ。
◎
ピースオブエイトは
毎日杯の優勝馬。新馬戦に勝利したあと、脚部不安を発症して一息入れたが、アルメリア賞、そして
毎日杯と連勝。不敗のままつかみ取った重賞タイトルとともにダービーへと駒を進めている。父は
ジャパンカップ優勝馬で、
年度代表馬モーリスを送り出した
スクリーンヒーロー。全欧チャンピオンス
プリンターのオアシスドリームを父に持つ
母トレジャーステイトはダート短距離の
JRA3勝馬。ダービーでは揉まれないような位置で先行したものの、最後の直線で不利を受けたこともあって無理をせずに流すようにゴールした。ダービーの敗因を距離だけに求めるかどうかの結論は先送りしたいところだが、2週間休ませた馬場ということも踏まえてこの馬の先行力に期待した。
〇
ジェラルディーナは
鳴尾記念2着馬で、両親ともに
年度代表馬という良血馬。燃えやすい気性が出世の妨げになっていたが、それが徐々に解消され安定した末脚を発揮できるようになってきた。条件馬時代とはいえ小倉競馬場は2戦2勝。全4勝中3勝を挙げている福永騎手が手綱を執るのも心強い材料だ。
▲
タガノディアマンテは
万葉S優勝馬で、重賞2着3回。前々走の
京都記念では
ジェラルディーナ、
マリアエレーナに先着している。
オルフェーヴル産駒らしい常識でははかりきれない部分を持ち合わせるが、ハミを噛みながらも最後まで衰えない闘争心は、やはり優れた心肺機能ゆえだろう。先行力を生かしたい。
△重賞2着2回で小倉競馬場での勝利経験もある△
マリアエレーナ、先行力のある△
シフルマン、小倉競馬場は重賞2戦していずれも2着△
カテドラルも展開ひとつで食い込めるはず。最後に、前走は案外だったが小倉の鬼△
ダブルシャープも押さえておきたい。