競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
1歳セレクトセールで1億7600万円(税込み)の高値で取引され、デビュー前から評判の高かった
フェイト(牡、矢作)が、6日の新潟新馬戦(芝1800m)を圧勝。中団追走からノーステッキで5馬身差Vを決めた。レースを振り返って、安藤助手は「予想以上の勝ちっぷりでした。1週前から馬が変わってきて良くなっている手応えは感じていましたが、いい内容で勝ってくれました」と笑顔で話してくれた。レース後は放牧へ。次走は未定だが「乗りやすいし、
バランスもいいです。これからの成長が本当に楽しみ」と来春へ向けて大きな期待を寄せた。
札幌では、7日の芝1800m戦で
ジャスタウェイ産駒の
エイトスターズ(牝、坂口)が2番手から抜け出して勝利。4角で外から他馬に早めに来られる厳しい展開を振り切り、ゴール前で急追してきた2着馬を首差しのいでV。レース展開を考えたら着差以上に強い内容と言っていいだろう。師は「もともと繊細なところがあり、
テンションは少し高めでしたが、許容範囲だったと思います。レースでは折り合って上手に運べましたし、センスの良さを見せてくれました」とコメント。「まだ馬体に余裕がありましたし、これからもっと良くなると思います」と今後のさらなる成長を期待した。次走は未定。
次週の注目新馬は
ゴライコウ(牡、新谷、父
ホッコータルマエ、
母プロフェシーライツ)。馬名の由来は御来光。20日の小倉新馬戦(ダート1700m)を幸Jで予定している。松田助手は「いかにもダートが合いそうな走り。ここを目標にきっちりと仕上げてきました」と手応えは上々だ。新谷厩舎の現2歳世代は5頭がデビューをして4頭が勝利。この馬に対しても「もちろん勝ちを意識しています」と馬名のユニークさだけでなく、実力も高く評価をしている。父の主戦でもあり、幸せな馬名に幸Jが騎乗。これ以上ない最高のコンビと言っていいだろう。どんなパフォーマンスを見せてくれるか、非常に楽しみだ。
僚馬で6日の
ダリア賞で6着だった
ジョウショーホープ(牡)に、松田助手は「(直線で)挟まれる不利があって、能力を出し切っていません」と力負けではないことを示唆。レース後に新潟競馬場から直接北海道へ移動。
クローバー賞(21日・札幌、芝1500m)で巻き返しを図る。(馬三郎栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ