夏のローカル開催で行われる唯一のGII。海外や秋のGI戦線を見据える一線級が複数頭参戦してくるのが通例で、サマーシリーズの他のレースとは一線を画す。今年に関しても、GI馬5頭をはじめ豪華メンバーがエントリーしてきた。
1.スピードが要求される
14年は
ゴールドシップが
桜花賞馬
ハープスターに敗れ、18年はダービー馬
マカヒキがマイル以下の重賞を2勝していた
サングレーザーに先着を許した。さらに、20年はマイル路線で活躍していた
ノームコアが、当時中距離GIを2勝していた
ラッキーライラックを下して優勝。昨年は
桜花賞馬
ソダシが
オークス馬
ラヴズオンリーユーを抑えて優勝した。スタミナよりスピードが勝ったタイプが勝ちやすいレースといえる。
2.前走先行していた馬は苦戦
函館開催だった13年を除く過去9回で、前走が国内だったケースに関して、前走4角3番手以内だった馬は[0-1-2-35]で複勝率7.9%と苦戦傾向。対して、前走7番手以下だった馬は[7-4-5-48]で複勝率25.0%、前走4角10番手以下で見ても[5-2-3-26]で複勝率27.8%。
3.前走2000m組は苦戦傾向
過去9回で、前走も2000mを走っていた馬は[2-2-3-48]で連対率7.3%。対して、今回距離延長となる馬は[4-3-1-27]で連対率20.0%、距離短縮となる馬は[3-4-5-25]で連対率18.9%。
ケイデンスコールは前走の
マイラーズCで大差のしんがり負けを喫したが、レース中の不利などにより無理をしなかった結果であり見直す余地はある。スピード能力という観点ではGI馬らに見劣らず、大穴人気なら狙ってみても面白い。