8月21日に札幌競馬場で行われる
札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)。GI馬5頭、重賞馬12頭が揃い、激戦が予想されるこのレースで、白毛馬史上初の
クラシックウィナー・
ソダシ(牝4、栗東・
須貝尚介厩舎)が
吉田隼人騎手とのコンビで連覇を狙う。
ソダシは
父クロフネ、
母ブチコ、母の
父キングカメハメハという血統。突然変異の白毛馬
シラユキヒメを二代母に持ち、伯母に2008年の
関東オークス(JpnII)覇者
ユキチャンがいるほか、同牝系に
メイケイエール、
ハヤヤッコなどがいる。
2020年7月に函館競馬場で迎えたデビュー戦を快勝し、そこから連勝街道を歩みさまざまな記録を打ち立ててきた。主な実績は下記のとおり。
■2020年
札幌2歳S(GIII)制覇。白毛馬史上初の芝重賞制覇。
アルテミスS(GIII)制覇。
阪神JF(GI)制覇。白毛馬史上初となるGI制覇。
ならびに同年の
JRA最優秀2歳牝馬を受賞。
■2021年
桜花賞(GI)制覇。白毛馬史上初となるクラシック制覇。
札幌記念(GII)制覇。史上3頭目となる3歳牝馬による同競走優勝(
ハープスター以来7年ぶり)。また
クロフネ産駒として初となる2000m以上での重賞勝利。
今年の始動戦となった
フェブラリーS(GI)ではゲートで後手を踏みながらも2番手で先行し、優勝馬
カフェファラオから0.5秒差の3着に好走。続く5月の
ヴィクトリアマイル(GI)では4番手追走から直線で勢いよく抜け出し、2着馬
ファインルージュに2馬身差をつけて3度目のGI制覇を飾った。また、この勝利により
JRAにおける白毛馬初の古馬GI優勝を果たしている。
長い歴史を誇る
札幌記念だが、1984年の
グレード制導入後に連覇を果たしたのは1997年と1998年の覇者
エアグルーヴただ一頭。
ソダシが勝利すれば、実に24年ぶりの快挙達成となる。春の大舞台で輝いた白毛の女王のパフォーマンスに要注目だ。