夏の新潟開催では毎週、芝1800mの番組が組まれている。前週(8月14日)は
宮田敬介厩舎の
ヒシルリアンがデビュー勝ちを決めており、今週も同厩舎から
ロードカナロア産駒の血統馬がスタンバイ。まずは初戦の走りを要チェックだ。さらに
札幌記念デーの芝2000mにも
エピファネイア産駒の評判馬を送り込む。こちらも見逃せない一頭だ。
【8月20日(土) 新潟芝1200m】
◆
ヴィアルーチェ(牝、父
Almanzor、
母Via Firenze、美浦・
奥村武厩舎)
叔父に
アドマイヤマーズ(GI・3勝=
朝日杯FS、
NHKマイルC、
香港マイル)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで3頭併せの真ん中に入り、オープンクラスの古馬を相手にラスト1F11.8をマークした。
「いいスピードがあるし、動きもいい。真面目な性格でカイバも食べるし、ひと言で優等生。ゆくゆくは距離も延ばしていけそう。調教通りなら初戦から楽しみ」と
奥村武調教師。鞍上は
岩田康誠騎手が予定されている。
【8月21日(日) 新潟芝1800m】
◆
スペンサーバローズ(牡、父
ルーラーシップ、
母ジュデッカ、美浦・
蛯名正義厩舎)
伯父に
アクションスター(
京成杯2着)、伯母に
アッフィラート(
中山牝馬S3着)がいる。「調教を進めながらピリピリとしてきたけど、コントロールは利く。
ルーラーシップの仔でゴツい体形。いい脚を長く使うようなタイプだと思うし、広いコースで良さが出そうな印象です」と
蛯名正義調教師。鞍上は
戸崎圭太騎手が予定されている。
◆
ブレイディヴェーグ(牝、父
ロードカナロア、
母インナーアージ、美浦・
宮田敬介厩舎)
ディープインパクト産駒の母は芝1600m〜2500mで4勝した。叔母に
ミッキークイーン(GI・2勝=
オークス、
秋華賞)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで3頭併せの真ん中に入り、3勝クラスの古馬を相手にラスト1F11.7をマークした。
「まだ手前の替え方などに不器用なところがあるけど、ひと追い毎に良くなっている。うまく
バランスを整えられれば最後に伸びてきそうなイメージ。その点、広い新潟の外回りコースは合うと思います」と
宮田敬介調教師。鞍上は
福永祐一騎手が予定されている。
【8月21日(日) 札幌芝2000m】
◆
アヴニールドブリエ(牡、父
エピファネイア、
母レーヌドブリエ、美浦・
宮田敬介厩舎)
祖母がGI・5勝(阪神3歳牝馬S、
オークス、
秋華賞、
エリザベス女王杯2回)の
メジロドーベル。いとこに
ショウナンラグーン(
青葉賞)、
ホウオウイクセル(
フラワーC)がいる。美浦で追い切りの本数を重ね、5日に函館競馬場に移動。黒鹿毛の好馬体が目につく。
「立派な馬格で見栄えがする。まだ全体的に幼さがあるけど、いいモノを持っていることは確か。エンジンがかかれば加速するし、先々まで楽しみにしています」と
宮田敬介調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
◆
インスタキング(牡、父
エピファネイア、
母アガサ、美浦・
蛯名正義厩舎)
昨年のセレクションセールに上場され、取引価格は5060万円。
マンハッタンカフェ産駒の母は東京の芝1800mでデビュー勝ちを飾った。近親には
ハートレイク(
安田記念)がいる。
「脚長で跳びが大きいし、体形的にも長めの距離に向きそう。
エピファネイアの仔でカッとしやすいところがあるけど、適度に前向き。いい脚を長く使えそうだし、洋芝も合うと思います」と
蛯名正義調教師。鞍上は
武豊騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)