現地時間17日にヨーク競馬場で行われる
英インターナショナルS(3歳上・英G1・芝2050m)。歴代覇者に
フランケル、ジャイアンツ
コーズウェイ、
シングスピール、サキーなど名だたる名馬が並ぶこのレースに、現時点で9戦9勝の欧州最強マイラー・
バーイードが出走を表明、初の中距離参戦を予定している。
また、同日の日本時間23時よりグリーンチャンネルでレース映像の中継が実施される。出走を予定する注目馬は下記の通り。
※左から馬名、性齢、所属厩舎、英名の順。
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バーイード(牡4、英・W.ハガス厩舎、
Baaeed)
父
Sea The Stars、
母Aghareed。全兄に今年のコロネーションC(英G1)覇者の
フクムがいる。昨年6月のデビューから連勝街道を進み、現時点でキャリア9戦無敗、G1・5連勝をあげ、今年のワールドベストレースホースランキング1位の座に輝いている。
ここまではマイル付近のレースを走ってきたが、管理するW.ハガス調教師は英
メディア『RacingTV』の取材の中で「2000mは
バーイードにとって不利にならないはずだ」と自信のコメントを残している。なお、同競走を勝利すれば父
Sea The Starsとの父仔制覇達成となる。
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ミシュリフ(牡5、英・J&T.ゴスデン厩舎、
Mishriff)
開催地や芝・ダートを問わず活躍を続ける
オールラウンダー。2019年10月にデビューを迎え、2020年のサウジダービー(沙・ダ1600m)で2着となった後、仏ダービー(G1・芝2100m)でG1初制覇を飾った。昨年は同競走に加えて
サウジカップ(沙
・ダ1800m)、
ドバイシーマクラシック(首G1・芝2410m)で勝利を収めている。
昨年のドバイでは日本から参戦した
クロノジェネシス、
ラヴズオンリーユーの追撃を完封して勝利。インターナショナルSでは後続に6馬身差をつける圧勝劇を見せており、今回は連覇がかかる。
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ネイティヴトレイル(牡3、英・C.アップルビー厩舎、
Native Trail)
昨年6月にデビューを迎え、2走目で重賞初制覇。同年9月に
ヴィンセントオブライエンナショナルS(愛G1)を3.1/2馬身差で圧勝し、続く10月のデューハーストS(英G1)でも後続に2馬身差をつける完勝でG1・連勝を飾り2歳シーズンを終えた。
今年4月の始動戦を快勝し、英2000ギニー(英G1)に挑んだが、僚馬
コロエバス(牡3、
Coroebus)に惜敗。しかし5月の愛2000ギニー(愛G1)では馬群中団の追走から一気に先行馬を飲み込み、G1・3勝目を挙げている。距離延長で臨んだ前走の
エクリプスS(英G1)では3着。2度目の中距離戦で巻き返しなるか。