「
札幌記念・G2」(21日、札幌)
大阪杯5着からの巻き返しを期す
ジャックドールが17日、函館芝で躍動感あふれる動きを披露。飛躍の秋へ向けて、初戦から能力全開の構えだ。
馬なりのまま向正面を過ぎ、ペースが上がったのは3コーナー。スムーズに加速すると、直線は力強いフットワークを披露。柔らかくてクッションが利いた函館の芝を、スピードと
パワーを兼備した
ジャックドールが豪快に駆け抜けた。
「当初はWコースで併せ馬を予定していたけど、雨が降ったことで早い時間帯のコースがボコボコしていたので切り替えました」と藤岡師。前日の大雨により、調教内容の変更を余儀なくされたが、それを問題視させない、万全の動きで最終リハを終えた。
納得のいく仕上がりに、騎乗した主戦の藤岡佑は「先週にしっかり併せて追っているので、整える感じで。先週に追ったことで馬も少しピリッとしていました。単走なので少し反応はモサッとしていましたが、先を見据えた仕上げで、いい意味でお釣りがある感じ。馬は元気いっぱいです」と話せば、指揮官も「単騎でもしっかり動いて良かったね。
大阪杯と同じ感じで行けそう」とうなずいた。
5連勝の勢いを武器に挑んだ前走の
大阪杯では5着に惜敗。G1の壁にはね返されたが、主戦は「厳しい条件の中でも粘っていました。レース間隔が詰まっていて、スピードの乗りが甘くなり最後に粘りを欠いたのが誤算でした」と敗因を分析。今回はたっぷりと調整期間を確保しての出走。トレーナーは「前走後の疲れはなかった。秋の天皇賞を目標に、暑さを避けてここへ。今回はメンバー的に盛り上がるけど、
ジャックドールも力は負けてないと思う」と胸を張った。
ソダシや
パンサラッサなど強力なラ
イバルをねじ伏せることができれば、秋のタイトル獲得が現実味を帯びてくる。
提供:デイリースポーツ