10月2日にパリのロンシャン競馬場で行われる
凱旋門賞(G1・芝2400m)に出走する
タイトルホルダー(牡4、美浦・
栗田徹厩舎)が、来週末に放牧先から帰厩することが決定した。また、出国日は9月18日から9月16日に変更。成田空港から直行便にて出国し、翌17日に現地に到着する予定である。
タイトルホルダーは父
ドゥラメンテ、
母メーヴェ、母の
父Motivatorという血統。母父父には1999年の
凱旋門賞馬
モンジューがいる。
タイトルホルダーは一昨年10月の中山芝1800mでデビュー。2021年3月の
弥生賞で重賞初制覇を果たす。クラシック初戦の
皐月賞では2着に好走するも、
日本ダービーでは持ち味を活かすことができず6着となった。しかし、最後の一冠の
菊花賞では得意のハナに立つと、5馬身差で逃げ切る圧巻の走りで、父
ドゥラメンテに捧げる勝利。今年は3月の
日経賞(GII)から始動し白星を飾ると、
天皇賞・春(GI)では7馬身差、ファン投票1位で出走した
宝塚記念(GI)は2馬身差と力強い勝ちっぷりを見せつけ、現役最強格へと登りつめた。
イギリスのブックメーカー『William Hill』が発表している
凱旋門賞(仏G1)の現在のオッズは、
タイトルホルダーが6.0倍で1番人気。8.0倍の2番人気には独・仏のG1を破竹の4連勝中で勢いにのる芦毛の5歳牝馬
アルピニスタ(
Alpinista)と、昨年の
凱旋門賞覇者のドイツ馬
トルカータータッソ(
Torquator Tasso)がいる。続く4番人気は、今年の
日本ダービー(GI)を制した
ドウデュースと、今年の仏ダービー(仏G1)を制しG1・2連勝中の
ヴァデニ(
Vadeni)である。
この強豪たちを抑えての1番人気は、
タイトルホルダーが海外でも大変高い評価を受けていることが窺える。国内では現役最強と名高いステイヤーが、日本競馬界悲願の大目標を背負い、
凱旋門賞制覇のタイトルを目指していよいよ始動する。