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北九州記念・G3」(21日、小倉)
雷が落ち、激しい風雨にさらされる最悪の天候。18日朝、過酷な条件下でも、前走を快勝した生きのいい
ディヴィナシオンはぬれたチップを力強く蹴り上げ、栗東坂路を駆け上がった。新コンビの横山典を背に、4F52秒3-38秒5-13秒1。しまいの時計は少し要したが、この日の馬場状態を考えれば全体のタイムは優秀な部類だ。
担当の青木助手は「典さんが“いや、いい動きだった”と言って、上がってきてくれました。先週金曜に自分が乗って(坂路でラスト1F)12秒1が出ているし、力を付けていますよ」と成長ぶりに目を細める。前走の
佐世保S(3勝クラス)は2着とは頭差ながら、着差以上の強さ。しかも、まだ仕上がり途上だったという。「前走より調子はいい」と上積みの大きさを強調した。
オープン入りまでに時間こそ要したが、適距離のス
プリント路線を歩み、キャリアを積んで確実に力を蓄えてきた。「相手が強くなるので、胸を借りるつもりで挑みたい」と謙虚に意気込みを語った同助手だが、もちろん期待も大きい。たたき上げの
ディヴィナシオンが、前走と同じ舞台で強烈な光を放つ。
提供:デイリースポーツ